【ヒロアカ／合作作品】想われ振られ。２【男主】【轟：爆豪】 (ページ9)

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「些細な事や小さな幸せ、くだらない事は、勝己にだけじゃない。轟君にも話したい、教えたい、伝えたい。でも、僕が困った時、悩んだ時、答えが欲しい時、僕は絶対に勝己に聞きに行く。勝己の答えが欲しいって、…心から思う」

轟君の顔を見る事が出来ず、つい、目を伏せてしまう。

「轟君からの答え、勝己からの答え。どちらかが正解でどちらかが不正解だって言われても、きっと僕は…、僕は、…勝己の降した答えを、迷わずに、……選んでしまう」

徐々に声が、小さく消えていく。

「……ごめん、轟君。僕、…最低な事言ってる。轟君を悲しませてるよね、……ごめん、…あの、……でも、……でも、僕、」

きっと轟君は、僕から振られて悲しんでいる。

それか轟君は、僕から振られて怒っている。

轟君の顔を見る事が怖くて、目を伏せたままボソボソと呟くように言葉を零していれば────

「おい！ちゃんとしろ！！！」

突然怒鳴った勝己に、僕は弾かれたように顔を上げた。

「お前が決めた答えだろうが！もにょもにょ喋んな、ちゃんとしろ！！」

「か、……勝己」

こめかみに血管を浮き立たせた勝己が、怒りを表すように奥歯を噛み締めながら言う。

「ンなもにょもにょ喋られたらよ、納得いくもんも納得いかなくなるんだっつの！自分が決めた答えなら、もっと堂々と胸張って言えや！」

「だ、……だって、」

「ッセ！！甘えた声出すな！！自分で決めたんだろ？母ちゃんからケツ蹴り上げてもらったんだろ？」

「お尻じゃなくて、背中を押してもらったんだよ、勝己…」

「もうお前の答えは変わりゃしねえんだろ？」

「……変わらない、よ」

「自分が出した答えに、お前自身も納得してんだろ？」

「………してる、…と思う」

目を逸らしながら小さく頭を振って頷けば、勝己はニヤリと口角を上げて笑った。

「俺も半分野郎も、お前が出した答えが、どんだけ固い意思を持った答えか、もう知ってんだよ」

「え…」

「今更その答えを変える気は無ぇ、って事も知ってる」

「なん、で…知って…」

勝己はフンと鼻先を鳴らすと、顎を動かして僕の胸元を示す。

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