【ヒロアカ／合作作品】想われ振られ。２【男主】【轟：爆豪】 (ページ8)

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「せっかく勝己と仲直りが出来た。せっかく轟君と仲良くなれた。僕にとって、二人は大切な人。大切だと思える人に、僕は小さな事でも伝えたい」

ようやく僕の言葉の意味を理解し始めた二人。

しかし、僕はまだ、最終的な答えを降していない。

「でも、僕は『二人を選ぶ』なんて、贅沢な選択は出来ない。だから、また、考えたんだ」

自分の気持ちを信じるように、胸の前で両手を握る。

「もし僕がこの先、進む道に迷ったり、大きな壁にぶちあたったり、大きな問題を抱えた時、答えを聞きに行くのはどっちだろうって」

ヒーローになるためには、これからたくさんの試練を乗り越えていかなければならない。

その時、絶対に僕は、いや、僕達は壁にぶち当たり、大きな問題を抱える事になると思うんだ。

きっと僕達はその難しい問題を乗り越えるために、たくさんもがいて、苦しんで、周りに助けを求めるだろう。

正しい道を教えてくれ、って。

どうしたら良いか教えてくれ、って。

答えを、求めるだろう。

そんな時、僕は勝己と轟君、どちらに答えを聞きに行くか。

どちらに助けを求めに行くか。

そう考えた時、僕の頭の中には、君の顔がすぐに浮かんだんだ。

「答えに迷った時、僕が真っ先に向かうのは──」

小刻みに震えている右手を左手で押さえ、伏せていた目をゆっくりと持ち上げる。

そして、僕の答えとする君をしっかりと瞳に映し、言った。

「勝己。君の所に行って、僕の答えを聞くと思う」

その瞬間、勝己の瞳が大きく開く。

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