【ヒロアカ／合作作品】想われ振られ。２【男主】【轟：爆豪】 (ページ3)

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「……僕は、轟君に真っ先に伝えたい。教えたい──誰よりも早く、共有したい。一緒にいたい」

轟君が、目を見開いた。
勝己は、どこか悲しそうにその綺麗な瞳を揺らした。

勝己といるのも楽しかった。
本当にかけがえのない時間だった。

だけど──僕は、轟君がいい。
轟君と、一緒にいたい。

一緒にどこかへ出かけたり、色んな話をしたり、［トモダチ］という関係じゃできないこと、沢山したい。

だから、だからね。

「勝己じゃなくて、轟君が──焦凍君が、いい」

これが、僕の答えだ。
沢山悩んで、知って、出てきた一つの答え。

「……それが、テメェの答えか？」

勝己が、真っ直ぐに僕を見つめて言ったその言葉に、僕は笑って頷いた。

「──うん。これが、答え。この答えに、後悔なんてないよ」

「……そうかよ。おい、半分野郎！」

「……なんだ」

「あいつのこと、泣かせたら許さねえからな」

「……爆豪に言われなくても、それくらい分かってる」

焦凍君の言葉を、勝己は小さく鼻で笑った。
小さな声で、「じゃあな」と言って、勝己はその場を立ち去った。

どこか悲しげなその背中に、僕はただ一言。

「──今まで、ありがとう。勝己」

こんな僕を、愛してくれて。
こんな僕を、好きでいてくれて。
こんな僕の隣に、いてくれて。

本当に、ありがとう。

だんだんと小さくなっていく勝己の背中は、心做しかもう、寂しそうには見えなかった。

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