STORY 5-6 ページ5
苛立ちをぶつけるように頭をガシガシと掻き毟る棗を見下ろしながら問い掛けた。
爆豪「もし、バカにされた相手が俺じゃなくても、アイツにムカついてたのか」
『ったりめぇだろ。まあ、バカにされた相手が上鳴だったら、アイツの事は秒で潰してたけど』
爆豪「前から思ってたけど、お前のアホヅラに対する愛着、クソ気持ちわりーな」
『うっせ。仲良いんだから仕方ねえだろ、嫉妬すんな』
爆豪「はあ゛！？してねえ！！」
フン、と鼻を鳴らしながら顔を背く棗に吠える俺。
棗は地面を睨み付けながら呟くように言った。
『……ヴィラン向きの個性、って言われて、…傷ついただろ。爆豪』
爆豪「別に、クソどうでもいい」
『嘘つけ。傷付いたに決まってる。お前、相当キレてたじゃん』
確かに、サポート科のアイツと初対面一日目の時にそう言われた時は、かなり腹が立った。
けれど、三日間耐えればもう二度と会わなくて済むし、気にしなければ良いと思っていた。
『俺もさ、言われた事があるんだ。ヴィラン向きの個性だ、って』
爆豪「………誰に」
『ずーっと前。小さい頃な。ヴィラン向きの個性だ、って言われた時、俺、正直傷付いた。もうヒーローにはなれないって思ったんだ』
爆豪「そいつの事、潰したのか」
『いやいや、潰せるわけないよ。俺まだ小さかったし、マジでガキだったし。でもさ、確かにその時、傷ついたんだ。苦しかった。だから爆豪がアイツからそう言われて、傷つかないはずがないんだ』
ゆっくりと顔を上げた棗の目と、俺の目がパチンと合う。
さっきまで暴れていた棗の表情とは違い、今はどこか傷付いている表情を浮かべていた。
『なあ』
爆豪「あ？」
『俺、お前の個性、好きだよ』
爆豪「……ッ！！」
突然、言われた棗のその言葉に、俺は足の爪先から頭のてっぺんまで一気に熱が上昇する。
『爆破とかすげぇカッコ良いじゃん。威力すげえし、強いし、マジでヒーローって感じするし』
爆豪「ほ、褒めんなうぜェ！」
『褒めてるわけじゃねえよ。事実を言ってるだけ』
赤くなる顔を隠そうと逸らし、口元を手の甲で覆う俺。
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星野彼方(プロフ) - 百票目は俺がもらったぁ！ これからも頑張って下さい (2021年3月18日 11時) (
レス) id: e6bb8eb5cf (このIDを非表示/違反報告)
雪猫(プロフ) - 磯野さん» レスが早ええ…。もう…しゅき…。 (2018年11月28日 21時) (レス) id: a2a172a5bd (このIDを非表示/違反報告)
雪猫(プロフ) - あ、やべ…直ってた…。(^_^;)…頑張ってください！(言い逃げ) (2018年11月28日 21時) (レス) id: a2a172a5bd (このIDを非表示/違反報告)
磯野(プロフ) - 雪猫さん» 雪猫様、こんばんは。以前もコメントして頂きましたよね、ありがとうございます！見直した結果、修復致しました！以前に引き続き、文字化け箇所を教えて頂きましてありがとうございます！これからもどうぞ、よろしくお願い致します！ (2018年11月28日 21時) (レス) id: 1f5e84e895 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫(プロフ) - 再びこんばんは！(*´∀`)♪夢主君の性格しゅきィ…。あ、あとまた文字化けが…ページ23,24です！毎度毎度申し訳なくなってしまう…。続きが楽しみです！(*´▽｀*) (2018年11月28日 21時) (レス) id: a2a172a5bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：磯野
| 作成日時：2018年11月19日 22時
