STORY 4-3 ページ34
白い歯を出して満面な笑みを向けて笑えば、俺の笑みを見た爆豪はムスッと表情を険しくさせた。
『どう？』
爆豪「ッざけんな」
『ふざけてねえよ』
爆豪「そもそも、なんでテメェみてえな雑魚がここの連中に悪さなんてすんだよ。んな事ビビって出来ねえだろ」
『うーん……そう思う？』
爆豪「ったりめぇだろ。俺に対してもすぐビビるくせによ」
『だって爆豪、こえーもんよ…』
眉を八の字に垂らす俺を見た爆豪は、俺の眉間に親指を当てグイグイと押した。
『いでででッ！な、なんだよ！』
爆豪「お前さ」
『？』
爆豪「何か隠してんだろ」
『え』
爆豪「俺に何か、隠し事してるだろ」
『す、するわけな…』
爆豪「じゃあ、何だこれ」
『………え』
眉間から親指を離した爆豪は、俺の目尻に人差し指を触れさせた。
そして、いつの間にか目尻に溜まった涙を拭うように、人差し指をゆっくりと動かしながら言う。
爆豪「なんで泣いてんだ」
『うそ…』
俺の目尻には、いつの間にか涙が溜まっていた。
別に、悲しくなんかないのに。
別に、辛くなんかないのに。
どうしてか分からないけれど、俺の目には涙が溜まっていた。
爆豪「こぼれんぞ、これ」
指先で俺の涙をゆっくりと掬う、爆豪。
初めてこんなに近くで、爆豪の顔を見た気がする。
初めて爆豪に、こんなに優しく触れられた気がする。
心做しか、爆豪の声が普段よりも優しく聞こえ、俺の冷えた心臓にじわりと染み込んでいく。
爆豪「おい、棗」
目尻から指を離した爆豪は、俺の目をじっと見つめる。
それは、俺がみんなに隠している事を探っているようにも感じた。
爆豪「この俺に、隠し事しても無駄だからな」
ドキン、と心臓が大きく跳ねた。
爆豪「テメェの隠し事、俺が見つけてやる」
再び、ドキンッ、と大きく心臓が跳ねた。
爆豪「つか、泣くなキメェ。男の泣き顔なんてみっともねえだろ、カス」
『だ、だから泣いてなんか…！』
爆豪「泣いてんだろ。オメーはデクか」
『緑谷もよく泣くのかよ…』
爆豪「アイツはすぐ泣く、ピーピー泣きやがる。だから嫌いなんだ、クソ弱ぇザコが」
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磯野(プロフ) - Karasuさん» こんにちは。コメントありがとうございます！今夜も更新致しますので、お待たせしてしまいますが見て頂けましたら嬉しいです。よろしくお願い致します！ (2018年11月15日 12時) (
レス) id: 1f5e84e895 (このIDを非表示/違反報告)
Karasu - 毎回良いとこで終わる！！(泣)(早くみたいので)更新頑張ってください！！ (2018年11月15日 11時) (レス) id: ce467b078d (このIDを非表示/違反報告)
らる@盃(プロフ) - 磯野さん» 死柄木めっちゃ好きですww はい！楽しみにしてます！！ (2018年11月7日 21時) (レス) id: 0f8ed7e297 (このIDを非表示/違反報告)
磯野(プロフ) - らる@盃さん» こんばんは！コメントありがとうございます。らる様は死柄木がお好きなんですね？磯野は上鳴君をこよなく愛しております笑笑らる様の好みのオチにはならないと思いますが.....楽しみにして頂けたら光栄です。よろしくお願い致します！ (2018年11月7日 21時) (レス) id: 1f5e84e895 (このIDを非表示/違反報告)
らる@盃(プロフ) - 続きがすごく楽しみです！更新頑張ってください！ (2018年11月7日 21時) (レス) id: 0f8ed7e297 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：磯野
| 作成日時：2018年11月4日 21時
