STORY 4-3 ページ31
【男主side】
突然、誰もいない廊下の電気が全て消え、ぶるぶると体を震わせていれば、突然廊下の角から現れた────爆豪勝己。
俺は思わず声を裏返しながら、彼の名を呼んだ。
『ば、……爆豪』
爆豪「チッ」
『おい！人の顔見て舌打ちをするなんて失礼だろ！』
爆豪「てめぇとここで会うなんて最悪だ、消えろ」
『お前が消えろ！』
爆豪「ア゛？」
『ごめんなさい、今そんな顔されるとマジ怖くてチビる』
眉間に皺を寄せて俺を睨み付ける爆豪の顔が、突然廊下の電気が消えたこの状況のせいで、余計に怖く感じる。
爆豪「下の階の廊下も階段の電気も消えてる。誰の仕業だ」
『停電……かな？』
爆豪「ヴィランの仕業だったらぶっ殺す」
『いやあ、ヴィランがこんな小細工するわけねえよ』
まるでヴィランを庇うような俺の言い方に気付いた爆豪は、何も言わずに俺を見下ろす。
目を細める爆豪と目が合った俺は、「ほら、えと、あれだよあれ！」と誤魔化すように身振り手振りをしながら言った。
『ヴィランの仕業だったらさ、もっとこう…ほら、派手に登場してくると思わねえ？』
爆豪「……」
『べ、別にヴィランを庇ったりなんてしてねえよ？たださ、えと、なんつーか、もしこの停電が本当にヴィランの仕業だったら何が目的なのかなー…と、思い…まして……』
ヤバい。
わざとらしかったかな。
ヴィランを庇っているように見えてるかな。
タラタラと冷や汗を額から流していれば、爆豪は何も言わずに俺の隣にストンとしゃがみ込んだ。
普段なら俺に全く近付かない、爆豪。
近付いたとしても、それは喧嘩だったり、言い争いだったり、爆豪が俺にちょっかいをかけてくる、など。
しかし、今の爆豪は何も言わずに俺の隣にしゃがみ込んだ。
いったいこれは、どんな状況だろうか。
俺はいったい、どんな顔をすれば良いのだろうか。
唇を固く結び、タラタラと冷や汗を流していれば、しゃがみ込んだ膝の上に頬杖をつきながら爆豪が口を開いた。
爆豪「この前のアレ、絶対ぇ礼は言わねえからな」
『は？アレ？』
爆豪「アレで察しろ、殺すぞ」
『アレってなんだっけ』
爆豪「プールのとき」
『ああ、アレか。別に良いよ、礼なんて。爆豪が俺にありがとうなんて言ったら気色悪いし』
爆豪「てめぇ近々マジで潰す」
.
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磯野(プロフ) - Karasuさん» こんにちは。コメントありがとうございます！今夜も更新致しますので、お待たせしてしまいますが見て頂けましたら嬉しいです。よろしくお願い致します！ (2018年11月15日 12時) (
レス) id: 1f5e84e895 (このIDを非表示/違反報告)
Karasu - 毎回良いとこで終わる！！(泣)(早くみたいので)更新頑張ってください！！ (2018年11月15日 11時) (レス) id: ce467b078d (このIDを非表示/違反報告)
らる@盃(プロフ) - 磯野さん» 死柄木めっちゃ好きですww はい！楽しみにしてます！！ (2018年11月7日 21時) (レス) id: 0f8ed7e297 (このIDを非表示/違反報告)
磯野(プロフ) - らる@盃さん» こんばんは！コメントありがとうございます。らる様は死柄木がお好きなんですね？磯野は上鳴君をこよなく愛しております笑笑らる様の好みのオチにはならないと思いますが.....楽しみにして頂けたら光栄です。よろしくお願い致します！ (2018年11月7日 21時) (レス) id: 1f5e84e895 (このIDを非表示/違反報告)
らる@盃(プロフ) - 続きがすごく楽しみです！更新頑張ってください！ (2018年11月7日 21時) (レス) id: 0f8ed7e297 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：磯野
| 作成日時：2018年11月4日 21時
