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────薄暗い部屋の中には、テレビの明かりだけがパチパチと光る。
もう何日間も窓を開けていないため、部屋の中は異様な匂いが充満している。
そんな汚れた部屋の中で、頭の上から毛布を被った少年がひとり、瞬きもせずにテレビを見つめる。
テレビ画面に映るのは、数日前に活躍した新人ヒーローのニュース。
まだ世の中に名も知られていない新人ヒーローが、ヴィランから市民を救ったとか。
冷たい裸足の足先を弄りながら、ぼんやりとテレビに映る新人ヒーローを見つめながら呟いた。
『………ヒーローはみんなから必要とされるんだ』
どんなに名も知られていないヒーローでも、市民を救えばたちまち有名になる。
そして、活躍を繰り返していくにつれ、名は世に広まっていくんだ。
カリ、と爪先をかじりながらテレビを見つめていれば、ギィィ、と鈍い音を立てて扉が開く。
瞬時に振り返れば、そこにはある男が立っていた。
「何見てんだ」
『ヒーローのニュース。ねえ、やっぱりヒーローってみんなから必要とされ…』
プツン。
テレビの電源が消され、部屋の中は一気に暗闇へと包まれた。
「そんなもの見てる暇があるならさっさと準備しろ」
不機嫌になった男の低い声が地を這う。
「……返事は」
暗闇のせいで男の表情は全く見えないが、この地を這うような低い声で、男が今、どんな表情を向けているのかが少年には分かる。
頭から被った毛布を剥いだ少年は、長くなった足先の爪をパチンと折ると、その場にゆっくりと立ち上がって言った。
『……はい、弔さん』
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磯野(プロフ) - Karasuさん» こんにちは。コメントありがとうございます！今夜も更新致しますので、お待たせしてしまいますが見て頂けましたら嬉しいです。よろしくお願い致します！ (2018年11月15日 12時) (
レス) id: 1f5e84e895 (このIDを非表示/違反報告)
Karasu - 毎回良いとこで終わる！！(泣)(早くみたいので)更新頑張ってください！！ (2018年11月15日 11時) (レス) id: ce467b078d (このIDを非表示/違反報告)
らる@盃(プロフ) - 磯野さん» 死柄木めっちゃ好きですww はい！楽しみにしてます！！ (2018年11月7日 21時) (レス) id: 0f8ed7e297 (このIDを非表示/違反報告)
磯野(プロフ) - らる@盃さん» こんばんは！コメントありがとうございます。らる様は死柄木がお好きなんですね？磯野は上鳴君をこよなく愛しております笑笑らる様の好みのオチにはならないと思いますが.....楽しみにして頂けたら光栄です。よろしくお願い致します！ (2018年11月7日 21時) (レス) id: 1f5e84e895 (このIDを非表示/違反報告)
らる@盃(プロフ) - 続きがすごく楽しみです！更新頑張ってください！ (2018年11月7日 21時) (レス) id: 0f8ed7e297 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：磯野
| 作成日時：2018年11月4日 21時
