STORY 25 ページ44
今の「ありがとう」はきっと、「五十嵐から守ってくれてありがとう」の意味を示すだろう。
『まじアイツ、悪趣味だよな』
及川「そう、…だね。でも、五十嵐の気持ちも分からなくはないけどね」
『今更アイツの味方するの?』
及川「味方じゃないよ。でも、好きな人に一生懸命になりすぎちゃう気持ち、分かるから、俺」
俺もなっちゃんのことが好きすぎて、これでもたくさん努力はした。
なっちゃんに好かれるように、なっちゃんから頼まれたことは全部引き受けたし、なっちゃんの好きなナスと唐揚げの弁当を作ったりしてきた。
なっちゃんの乗っている電車の時刻に、変えたりもした。
やっぱり好きな人には、一生懸命になっちゃうんだよ。
でも、五十嵐の場合は、その「一生懸命」が少しズレていたのかもしれないね。
及川「まあ、もう五十嵐はなっちゃんに近付かないと思うし、安心して。また何かされたときは、俺に言うんだよ」
『なにその恋人気取り』
及川「べ、別に気取ってなんかないし!」
まだ俺は、なっちゃんの恋人になっていない。
両想いだって分かっているのに、なかなか前に進むことが出来ない。
『及川さん』
及川「ん?」
『昔のこと、…思い出してくれた?』
及川「……思い出したよ」
「昔のこと」とは、俺たちの幼稚園の頃のことを言っているのだろう。
俺は数日前からスポーツバッグの中に入れておいた、俺となっちゃんの幼稚園の頃の思い出のノートを取り出した。
椅子をなっちゃんへと寄せて座り直せば、ひとつの机の上に二冊のノートを置く。
及川「一緒に見よっか」
そう言いながら目を細めて笑えば、なっちゃんも口元を緩めて小さく笑った。
『見る』
ーーーーー
to be continue…
【報告】
明後日 日曜日 完結予定。
磯野
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磯野(プロフ) - ナナさん» おはようございます。コメントありがとうございます。私も浪川さんの声はイケボだと思います!書いてて自ツッコミしてました(笑)読んで頂けまして嬉しいです!今後ともよろしくお願い致します。 (2018年6月24日 8時) (レス) id: 1f5e84e895 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 磯野さんのお話をひたすら、ニヤニヤしたり、笑っ たり恋ってこんな感じなんだなあと思ったりと楽しく見ています!思わず、浪川さんあんたもイケボだよなど叫びながら見ています!これからも頑張ってください! (2018年6月24日 7時) (レス) id: c46c927188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:磯野 | 作成日時:2018年6月10日 21時