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STORY 3 ページ9

キャーキャー騒ぎ始める彼女達に手を振りながら、ひとつひとつ教室を覗いていく。


すると、廊下の一番奥にある1年6組の教室の中に、国見ちゃんの姿を発見した。


国見ちゃんは教室の一番後ろの席で、机に頭を伏せて眠っているようだ。



岩泉「国見!」



教室の後ろ扉から叫んだ岩ちゃんの声に、ビクッと肩を跳ねさせた国見ちゃん。


顔を上げ、俺達に気付いた国見ちゃんは、眠そうな目をゴシゴシと腕で擦りながらゆっくりと近寄ってきた。



国見「お久しぶりです。岩泉さん、及川さん」

岩泉「お前、呑気に寝てやがったな」

国見「早起き慣れなくて」



中学の頃よりも、高校生になった今の方が、朝起きる時間帯が早くなったのだろう。


俺の目の前でも、平気で欠伸をする国見ちゃんに、苦笑してしまう。



岩泉「お前の知ってる限りで、今年バレー部に入りそうなやついるか?」

国見「うーん……まあ、…金田一とか」

岩泉「金田一は知ってる。その他に」

国見「んー…」



国見ちゃんはクラスメイトと会話をしないのだろうか。


金田一以外に、バレー部に入りそうな人を知らないようだ。


困ったように頭をポリポリと掻く国見ちゃんを見ていれば、「国見」と透き通るような声が聞こえる。


その声の主へと顔を向けた俺は、驚いたように目を見開かせた。


なんと、その声の主は、入学式当日に、俺が落とした定期入れを届けてくれた「花びらくん」だったからだ。



及川「は、…花びらくん!」



思わず心の声が言葉として漏れてしまった。


国見ちゃんが俺の声を聞いて、眉を寄せて「花びらくん?」と頭の上に疑問符を浮かべる。



『次、移動教室』

国見「あ…、…忘れてた」



どうやら、国見ちゃんと花びらくんは友達同士のようだ。


「移動教室」と言われた国見ちゃんは、小走りで自分の席に戻り、机の中から教科書やノートを引っ張り出す。


その間、俺は「花びらくん」を黙って見つめていた。


やはり、「花びらくん」はとても綺麗な顔をしていて、美男子。


こんなにも綺麗な男が存在しても良いのか?というほど、美男子。

.

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磯野(プロフ) - 雷雅さん» 雷雅也様、おはようございます!コメントありがとうございます。これからも更新頑張っていきますので、磯野の駄作品をこれからもよろしくお願いします! (2018年6月6日 6時) (レス) id: 1f5e84e895 (このIDを非表示/違反報告)
雷雅 - 更新頑張ってください! (2018年6月3日 18時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
磯野(プロフ) - ハリヤヤマさん» おはようございます!以前はコメントありがとうございました!また毎晩のように更新通知を鳴らしてしまいますが、この先もどうぞよろしくお願い致します(;;) (2018年5月30日 8時) (レス) id: 1f5e84e895 (このIDを非表示/違反報告)
ハリヤヤマ - うわー新作だー!とっても面白そうです。かげながら応援するています。これからも沢山の小説期待しています!! (2018年5月30日 8時) (レス) id: 3d7326d260 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:磯野 | 作成日時:2018年5月29日 19時

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