STORY 3 ページ8
(及川side)
及川「花びらくん…」
そう呟きながら、机の上に頬杖をついて、窓の外に広がる景色を眺める。
新しい学年になってからの新学期当日、玄関の外でとても美しい男の子に出会った。
しかし、あの日から一切彼のことは見ていない。
同じ校舎にいることは分かっているけれど、どこにいるのかが分からない。
多分、彼は1年生だろう。
しかし、クラスが分からない。
どうせ今日から部活に1年生が入部してくるだろうし、その時に国見ちゃんや金田一に聞いてみようと思っていた──その時。
岩泉「及川」
及川「ん?」
俺のクラスにやってきたのは、同学年で、同じ部活の岩ちゃん。
岩ちゃんとは幼馴染で、もう随分と長い付き合いになると思う。
岩ちゃんは首元を締め付けているネクタイを緩めながら、席に座っている俺の元に歩み寄った。
岩泉「どのくらい1年が入ってくるか、国見のところに聞きに行かねえか?」
及川「どうせ岩ちゃん、懐かしい国見ちゃん達に会いたいだけでしょ」
国見ちゃんと金田一とは同じ中学校で、同じ部活の後輩だった。
岩ちゃんは国見ちゃんと金田一のことをとても可愛がっていて、金田一なんて岩ちゃんのことをとても尊敬していると思う。
ひと足先に、俺と岩ちゃんは国見ちゃんに会いにいくことにした。
*
1年生の教室は、階段をのぼった先の4階にある。
俺よりも先を歩く岩ちゃんの背中についていくと、1年生の教室の前の廊下に群がっていた生徒達が、俺を見てキャーキャー騒ぎ始めた。
主に、女子生徒達。
きっと彼女達は、今年から俺のファンクラブに入るに違いない。
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磯野(プロフ) - 雷雅さん» 雷雅也様、おはようございます!コメントありがとうございます。これからも更新頑張っていきますので、磯野の駄作品をこれからもよろしくお願いします! (2018年6月6日 6時) (レス) id: 1f5e84e895 (このIDを非表示/違反報告)
雷雅 - 更新頑張ってください! (2018年6月3日 18時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
磯野(プロフ) - ハリヤヤマさん» おはようございます!以前はコメントありがとうございました!また毎晩のように更新通知を鳴らしてしまいますが、この先もどうぞよろしくお願い致します(;;) (2018年5月30日 8時) (レス) id: 1f5e84e895 (このIDを非表示/違反報告)
ハリヤヤマ - うわー新作だー!とっても面白そうです。かげながら応援するています。これからも沢山の小説期待しています!! (2018年5月30日 8時) (レス) id: 3d7326d260 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:磯野 | 作成日時:2018年5月29日 19時