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STORY 2 ページ4

(及川side)



どこからか桜の花びらが俺の鼻先に舞い降り、俺はそれを指先で摘む。


桃色の花びらはとても可愛らしく、まるで女の子の頬の色に似ている気がする。


可愛らしい桃色の花びらを見つめながら、「恋の季節だね」と瞳を細めて笑うと、俺の尻に一発の蹴りが飛んできた。



及川「ぎゃいッ!!い、いったぁ〜!何すんの!岩ちゃんッ!」

岩泉「朝からうぜぇ。何が、恋の季節、だ。そんな季節来るわけねえだろ」

及川「春は恋の季節だよ!出会いの春とも言うじゃん!」



必死に説明をする俺に、岩ちゃんは「ケッ!」と言いながら目を逸らす。


岩ちゃんはまだ、分からないよね。


恋をしたことがないもんね。


俺は何百回とも恋をしたことがあるから、春が恋の季節だって何となく分かるんだ。


だってほら、なぜかもう胸が踊っている。


ドキドキしているような気がする。


誰かに名前を呼ばれている気がする。
「……さん」


ほら、聞こえない?俺の苗字を。
「……かわ、さん」


あれ?これは妄想じゃなくて現実?
『及川さん!』



『及川さん、って呼んでるだろ』

及川「は、はい!なになに、誰々!」



俺の名前を誰かが呼んでいた気がしたけれど、それは気がしたのではなくて、現実だった。


振り返って声の主へと体を向けると、そこには青葉城西高校の真新しい制服に身を包んだ、男子生徒が立っている。


アイロンの筋がきちんと残っていて、汚れや皺なんて一切無くて、見ただけでもそれが新品の制服であることが分かった。


.

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磯野(プロフ) - 雷雅さん» 雷雅也様、おはようございます!コメントありがとうございます。これからも更新頑張っていきますので、磯野の駄作品をこれからもよろしくお願いします! (2018年6月6日 6時) (レス) id: 1f5e84e895 (このIDを非表示/違反報告)
雷雅 - 更新頑張ってください! (2018年6月3日 18時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
磯野(プロフ) - ハリヤヤマさん» おはようございます!以前はコメントありがとうございました!また毎晩のように更新通知を鳴らしてしまいますが、この先もどうぞよろしくお願い致します(;;) (2018年5月30日 8時) (レス) id: 1f5e84e895 (このIDを非表示/違反報告)
ハリヤヤマ - うわー新作だー!とっても面白そうです。かげながら応援するています。これからも沢山の小説期待しています!! (2018年5月30日 8時) (レス) id: 3d7326d260 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:磯野 | 作成日時:2018年5月29日 19時

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