STORY 4 ページ11
(及川side)
及川「なっちゃんだよね？幼稚園一緒だった」
『今更？』
及川「え」
何言ってんだコイツ、と顔面に書いたような顔で俺を見る夏坂くん。
「今更？」と言われてしまった俺は、きょとんとした顔で夏坂くんを見つめた。
『もしかして、気付いてなかったんですか？』
及川「えっ、…な、なっちゃんは気付いてたの？」
『自分大好き人間の及川 徹は世界中をどこ探したとしてもアンタしかいないでしょ』
「夏坂くん」はやっぱり、俺と幼稚園が一緒だった「なっちゃん」だった。
そして、俺が幼稚園のときの夢だった「なっちゃんのおおじさま」の「なっちゃん」だった。
なっちゃんの切れ長の瞳が俺を見つめていて、俺の心臓はドッドッドッと速く動く。
なっちゃんは俺のことを覚えていてくれたんだ。
入学式当日の朝に会ったあの日から、なっちゃんは俺のことを分かっていたんだ。
ということは、俺だけが分からなかったってこと？
ごめん、なっちゃん。許して。
『…もう離してもらって良いですか』
及川「え？」
『これ』
及川「あっ」
いつの間にか、力強くなっちゃんの腕を掴んでいたようで、俺はパッと手を離した。
なっちゃんは俺から掴まれていた腕を撫でる。
及川「懐かしいね、なっちゃん。随分と大きくなったね」
『その呼び方、やめてくれませんか』
及川「え？なんで？良いじゃん、なっちゃん。可愛くない？」
『全然』
12年ぶりに会ったというのに、なっちゃんは俺に優しくないし、この再会を喜んでいなさそう。
俺ばっかり嬉しがってるみたい。
なんだかちょっぴり、寂しい。
国見「夏坂、行こ。遅れる」
『おう』
国見ちゃんが急かすように言うと、なっちゃんは俺に背中を向けて歩き始める。
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磯野(プロフ) - 雷雅さん» 雷雅也様、おはようございます！コメントありがとうございます。これからも更新頑張っていきますので、磯野の駄作品をこれからもよろしくお願いします！ (2018年6月6日 6時) (
レス) id: 1f5e84e895 (このIDを非表示/違反報告)
雷雅 - 更新頑張ってください！ (2018年6月3日 18時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
磯野(プロフ) - ハリヤヤマさん» おはようございます！以前はコメントありがとうございました！また毎晩のように更新通知を鳴らしてしまいますが、この先もどうぞよろしくお願い致します(；；) (2018年5月30日 8時) (レス) id: 1f5e84e895 (このIDを非表示/違反報告)
ハリヤヤマ - うわー新作だー！とっても面白そうです。かげながら応援するています。これからも沢山の小説期待しています！！ (2018年5月30日 8時) (レス) id: 3d7326d260 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：磯野
| 作成日時：2018年5月29日 19時
