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STORY 17 ページ20

【及川side】


四季の中でも一番寒い季節が訪れ、冷えた体をこたつの中に押し込みながらテレビ画面に流れる歌合戦を見て年越しをし、新しい年を迎えて俺たちは中学3年生になった。

まだ、自分たちが中学3年生であること、そして受験生であることを実感していない俺たちは、まだ中学2年生という気分で学校生活を送る。

しかし、部に新入生が入部してくると、中学2年生という気分はどこかに消えてしまい、途端に3年生である実感に包まれる。

新入生たちはまだ体が幼くて、監督が用意したチームジャージのサイズもほぼすべてSサイズ。

身長も低いし、手の平も小さいし、筋肉なんてほとんどついていない。

小学校では最長学年だった彼らは、中学生になると最小学年へとなった。

そんな可愛らしい新入部員達の中に、一際小さな男の子がいて、それはそれは皇輝にそっくりな目元、皇輝にそっくりな程に小さな身長の男の子がいる。

彼の名前は、長谷部 和輝。

ひとりずつ一歩前に出て行う自己紹介が嫌なのか、それとも緊張しているのか、ひとりだけ顔が引き攣っている。

そんな姿が可愛らしくて、口元を緩めながら眺めている俺の隣で、皇輝はふああと大きく口を開いて欠伸を漏らしている。

せっかく可愛い弟がこれから自己紹介をするというのに、兄の皇輝はなぜこんな時も欠伸をするのだろう。

欠伸をする皇輝の腕を肘でどつくと、横目で俺を睨む皇輝も肘で俺の脇腹をどつく。

俺も皇輝も負けず嫌いなため、お互いを肘でどつきあっていると、いよいよ皇輝の弟くんの自己紹介の番がやってきた。

.

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磯野(プロフ) - 令恩さん» おはようございます!コメントありがとうございます。こういうお兄ちゃんだったら良いのになあ、という作者の勝手な想像で作りました笑ありがとうございます!また他の作品もお時間がある時に見て頂けましたら幸いです。 (2018年8月13日 9時) (レス) id: 1f5e84e895 (このIDを非表示/違反報告)
令恩(プロフ) - はぁ…皇輝兄さんイケメン過ぎません?弟想いでちゃんと言う事は言うって素晴らしくないですか?これは及川が惚れるのも分からなくも無いなー (2018年8月13日 4時) (レス) id: 163bbcf1b4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:磯野 | 作成日時:2018年4月10日 17時

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