【ダ／イ／ヤ／の／A】今までもこれからも大嫌い！１ (ページ10)

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告白するも１男主side ページ10

(男主side)

マンボウみたいな顔すんなよ。
すげぇ笑える。

別に今言わなくても良かったことだけど、いずれかは告げることだった。

俺の気持ち。倉持が好きだって気持ち。

せっかく倉持を追いかけて二人きりの貴重な時間を獲得したってのに、まるで俺のことが嫌いかのように教室に戻りたがる倉持。

どうにかして倉持をこの場に留めようとして出た言葉が、告白の言葉だった。

そんで倉持はマンボウみたいな顔してる。

何その顔、マジウケる。

本当は地面に膝をついて腹を抱えて倉持を指差しながらゲラゲラ笑いたいところだけど、そんなことしたらお前ぶちキレるだろ？

だからここは、我慢我慢。

空になった缶コーヒーをゴミ箱に投げ捨て、未だにマンボウみたいな表情の倉持に言葉を続ける。

『で、好きなんだけど』

倉「……はい？」

ブハッ！！！！！！！！

今若干声裏返しにならなかった！？

なったよな！！！！？？

本当やめろよ…絶対笑っちゃいけない場面なのにガチ笑いそうになる。耐えろ俺。頑張れ。

『だから、俺、倉持のこと好きなんだけど』

倉「……ぜんっぜん笑えねぇんだけど」

『ん？笑い話なんてしてねーよ。真剣なお話』

倉「いやいや、どこが真剣なんだよ」

『めちゃくちゃ真剣だろ。見ろよこの顔、超絶真剣な顔してるじゃん俺』

倉「俺のこと馬鹿にしてる顔だろそれ」

倉持の表情がどんどん険しくなっていくのが目に見えて分かる。

あれ？俺今告白したよな？
なんでコイツ機嫌悪化してんの？

まさか俺の告白が嫌だったとか？

俺の予想だと、倉持は驚いて目を丸くして、まあ赤面なんかもしてくれたら可愛いなぁ…だなんて妄想してたんだけど、なにこれ真逆じゃん。

予想外の展開にどうして良いか分からず、首に手を当ててポリポリと掻く。ちなみに全然痒くはない。

『んー…ダメ？』

倉「あ？」

『えとー…付き合ってくれない？』

倉「まだそのクソつまんねぇ茶番続けんのかよ」

『あのさ、俺は本気で…、…！！』

俺が言いかけた瞬間だった。

勢い良く倉持の両手が伸びてきて俺の胸ぐらを掴み持ち上げる。

そのまま自動販売機に俺を押し付けるように叩き付け、まるで野獣のような表情で睨みつけてくる倉持。