【ダ／イ／ヤ／の／A】今までもこれからも大嫌い！１ (ページ7)

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味のしない２倉持side ページ7

そんな他愛の無い話をしているうちに列は進み、待ちに待ったオムライス定食を頼むことが出来た。

もちろん俺の機嫌は最高潮になる。

オバチャンから出されたオムライス定食を受け取り、野球部が群れで座っているテーブル席へと向かって座る。

御幸はというと…、…まだ行列に並んでいた。熱々のオムライス定食を目の前に、食わない奴なんていねぇだろ？

御幸のことは放っておき、さっそくひと口頬張った。

倉「…！！んめぇー！！！」

これこれ！この味！最高かよ！！

あまりの美味さにガツガツ食べ進んでいくと、ようやく御幸が戻ってきた。…が、そこには予想外に邪魔な男もセットで。

『もーちー』

倉「……んだよ」

『なに食べてんの？オムライス？』

倉「見て分かんねぇのかよ」

『あんまりオムライスばっか食ってると顔が黄色くなったりして』

倉「はぁ゛！？」

口端でフッと軽く笑う小豆を睨みつける。

なんで俺の幸せのひと時を邪魔しに来やがるんだ、コイツ…！！

御「顔面黄色の倉持なんておもしれーな」

軽く笑いながら俺の目の前に座る御幸。なに笑ってんだよてめぇ…！！

何食わぬ顔で、まるで特等席のように御幸の隣に座る小豆。なに勝手に御幸の隣に座ってんだよおめぇ…！！

目の前に座る二人を睨みつける。

あ゛ー…クソ、オムライスの味が全然わっかんねぇ…。

なんだか胸がチクチクする…。

俺の大好物のオムライスも今は全然味がしなく、まるで鉄の味にすら感じる。

なんなんだよ、この気持ち。
なんなんだよ、小豆ゆづる。

俺の御幸に触んな、俺の御幸に近寄んな。
これ以上御幸を笑顔にさせんの、やめてくれ。

目の前の二人から目を背けるように瞼を伏せ、味のしなくなったオムライスを無理やり喉に流し込んだ。

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to be continue…