【ダ／イ／ヤ／の／A】今までもこれからも大嫌い！１ (ページ6)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:56,730 hit

味のしない１倉持side ページ6

(倉持side)

俺たち運動部にとって、午前中の最後の授業は腹の虫との格闘時間になる。今日だってほら、後ろの席で御幸の腹の音が、前の席で俺の腹の音が大合唱してやんの。

あー…腹減った…！！

一分刻みで時計を見上げ、まだかまだかと待ち望んだその時だった。

キーンコーンカーンコーン♪

きた！！！！！！！

まだ授業終了の号令がされないうちに俺が立ち上がれば、後ろの席の御幸も同時に立ち上がる。

倉「飯だ、飯！！行くぞメガネ！！」

御「今メガネ関係ある？」

「ヒャッハー！！」と歓喜こもった叫び声を上げながら教室から飛び出して行き、背後から教師が何か叫んでいるのを無視して食堂に向かう。

今日は絶対オムライス定食食べるんだ！

階段を滑るように駆け降り、食堂に突進するように入るも、そこにはもう既に運動部の３年生が行列を作っていた。

もちろん哲さん、亮さん、純さん、クリス先輩なども並んでいる。

息を切らしてようやく食堂内に入ってきた御幸の腕を強引に引っ張り、最後列へと並んだ。

御「はぁ、…はぁ……お前早すぎな？」

倉「あ？お前が遅せぇだけだろノロマ」

御「ノロマって…一言多くね、倉持クン？」

両眉を下げて荒い息を整えている御幸の脇腹を肘でどつく。

「うぇっ」と、また変なうめき声を上げて脇腹を押さえる御幸。

っとにコイツの反応には飽きねぇわ、ヒャハハ！