【ダ／イ／ヤ／の／A】今までもこれからも大嫌い！１ (ページ18)

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知らない場所で１御幸side ページ18

(御幸side)

倉「おいメガネ」

御「どうした元ヤン」

倉「……あ゛ーー！！！」

御「だからどうしたんだよって」

倉「…おいクソメガネ」

御「なんだよクソ元ヤン」

倉「……ぅぁああああ゛あ゛あ゛！！」

御「…なんなんだよ、さっきから」

さっきからこの繰り返し。

いったいこの元ヤンになにがあったんだ？
さっぱり検討もつかない。

とりあえず朝っぱらからうるさいから俺はスコアブックに目を向ける。

次の練習試合、どの投手をどうやってリードしようか…。

俺が真剣に考えているも、目の前では倉持が頭を抱えて叫び声を上げている。

おいおい、ここは動物園かよ。

う゛～んと唸っているところに、ぺったぺったとおかしな音を立てて教室に入ってくる男。

この音は紛れもなく、小豆ゆづる。

『もち太郎～』

倉「誰がもち太郎だ、ぶっ飛ばすぞ」

『ありゃりゃ、ご機嫌ななめ』

お？いつもなら無視を決め込む倉持なのに、今日は言い返すんだ？

さては、昨日小豆となにかあったな？
となれば、この唸り声は小豆に対してだったり？

『数学のノート』

倉「やだ」

『なんでー？ケチ。ケチ猿』

倉「あ゛！？誰が猿だって！？」

『お前だよ、もっちり猿～』

倉「いっでぇ！！やめろクソッ！！」

倉持の額を指でグリグリと押し付ける小豆。
いいなぁー、俺もそれされたい。

二人がじゃれあっているのを後ろの席から眺めていると、教室の後ろ扉が開き、勢い良く入ってきたのが、沢村栄純。