【ダ／イ／ヤ／の／A】今までもこれからも大嫌い！１ (ページ11)

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告白するも２男主side ページ11

『ゲホッ…ゲホッ！ぐ、ぐるじいって…！』

倉「てめぇふざけんのもいい加減にしろ！」

『なにがだよ！？俺は真剣に言っただけだろ？』

倉「てめぇなんかが俺を好きなはずねぇだろ！好きだなんて言葉、軽く使ってんじゃねーよ！」

『か、軽くって…』

あー…そうか。俺の気持ちはどうやら倉持には通じてないみたい。

どうすっかなぁー…。

『と、とりあえず倉持、すげぇ苦しいから離してくんねーかな…』

倉「…むかつく」

『あーはいはい、ごめんて。でも俺が好きなのは倉持なんだよ』

倉「黙れよ」

今にも噛み付いてきそうな鋭い目で俺を見上げる倉持に、俺はどうすればいいか分からない。

告白をしたらキレられた。
告白をしても信じてくれない。

なんでコイツ、こんなに怒ってんの。不思議。

何を言っても怒ったままの倉持に軽く溜め息を吐けば、ようやく胸ぐらから倉持の両手が離れる。

軽く咳をしながら胸元のシャツを整え、チラリと倉持を横目で見た。

すると倉持はさっきまでの野獣のような表情はどこかに消え、何かを真剣な表情で見つめていた。

倉持の目線を追うようにそちらに目線を移せば、そこには御幸と川上(通称ノリ)が何やら二人で話しをしている。

再度倉持に目線を戻せば、その瞳には御幸が映っていた。

あー…確信した。
倉持クンは御幸クンのことが好きなんだ。

めんどうな事になったなと考えながら頭をポリポリと掻き、溜め息を吐いてから倉持に問いかける。

『…あのさ、俺のことそんなに嫌い？』

倉「嫌い」

『即答かよ。傷つくだろ』

倉「うっせ、勝手に傷ついとけ」

『…倉持はさ、好きな奴いるんだ？』

倉「…」

『……御幸？』

倉「……」

『あー…そうか。なるほど、うんうん。御幸カッコイイもんな、分かる分かる』

倉「…御幸は絶対ぇお前になんか渡さねぇ」

『…ん？ん？なんて？』

あまりの声の低さに聞こえなかった。

御幸がなんて？

倉「御幸は！絶対ぇお前になんか渡さねぇっつったんだよバーカ！」

『……ン？』

そう叫んだ倉持は俺の目の前から消えるように御幸と川上の元へと走って行く。

取り残された俺は呆然と倉持の背中を見つめる。

…俺が欲しいのは御幸じゃなくて、倉持、お前なんだけど……。

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to be continue…