犬になる Ⅲ 【煉獄家】 (ページ36)

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おまけ、ちょっとおいときます、

しょや、で書きたかったけど裏を書くほどじゃないなぁって、迷ってたネタ

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ほどけた帯の隙間から手を差し入れ、白く絹のようになめらかな腹を撫でた杏寿郎様の顔が、ほんの少し曇った。

「腹…」

「ん？」

「もう、毛が生えてないのか…」

「…っ」

吹きそうになっちゃった。

この空気でそれ言う？

引っ叩きたくなったのを我慢して、ほっぺたをぎゅーってつねって差し上げた。
面白いくらいに、びょーんと頬の皮が伸びている。

「いふぁい、…おこっているのか？」

「いいえ…飽きれてます」

呆れてるけど、ちょっとうれしい。

ブチのお腹の毛の手触り、すっごい気に入ってたの、知ってるから。今となっては懐かしいな。

「また生やしてほしいですか？」

「……………いや、」

一瞬迷ったよね？

「今のままのAでいい」

「助かります」

また生やせって言われても、さすがに無理だわ。

杏寿郎様があまりにも残念がってるようだから、少しの慰めになるならと首に腕をまわして、引き寄せるように抱きしめて差し上げた。

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