ぼくはペット *BEST

その15 セツナ ページ16

、

光とふざけながら歩いていると

すぐ着く我が家

私たちの足音に気づいたのか

中から開く扉

そんなことでも、私の心はほっこりと

うれしくなる

「「「「おかえりなさーい」」」」」

『た、ただいま』

有「もー、Aちゃんおそーい」

伊「光お腹すいたー、メシー」

八「わかったわかった、今作るから

Aは着替えてきな？」

部屋着に着替えるために

自室に入る

1人になると、急にあの人のことが

頭をよぎる


元からそんな優しいわけではなかった

でも、後から考えると

彼なりの優しさがあって

それを知るたびに彼にひかれていった

仕事でなんかあった時もすぐ気づかれて

笑かしてくれた

笑っているうちに

悩んでいる自分がバカらしく感じて

もう少し頑張ろうと思えた

そうやって、私のことを支えてくれた彼

今はもう他の女の子が隣にいる

同じ職場みたいで

私たちがお互い忙しくて

家でも話さえしない日々が続いた頃に

ころっと落ちてしまったようだ

そばにいる時間が長いと

勝ち目がない

、

、


、


、

なんか。

私ばっかり好きだったみたいで

くやしい




次は、もっといい恋愛したいな

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