149話 ページ4
「十本勝負終了。10対0。
勝者、緑川」
太刀川「…おいおい」
アナウンスが流れ終わると同時に、怪訝そうな顔でそうこぼした太刀川。
太刀川「あいつらのために、迅は風刃を本部に売ったってのか?」
その目に映るのは、やや疲れた様子でブースの個室から出てくる修の姿。
A「…それは」
＿＿＿＿…本当にそれが、"最善の未来"?
A「…それは私も、反対した」
その発言が意外だったのか、太刀川の目に映るものは変わり、そしてわずかに見開かれる。
＿＿＿＿Aちゃんが責任感じる必要はないし、おれも別に未練はないよ。
彼女の脳裏に浮かぶ、あの日の迅の言葉。
サイドエフェクトでそれが嘘だと分かるやいなや、彼女は彼をさらに問いただした。
そしてAは、信じ難い事実を
太刀川「＿＿＿＿大規模侵攻か。」
彼女はコクリと頷き返す。
A「その時、風刃が本部にあった方が都合いいとか。」
太刀川「…まったく。
本当に意味不明だな、あいつは」
A「迅さんはA級の自称実力派に逆戻り。
またランク戦できますよ。」
よかったですね、と。
表情ひとつ変えずにそう言い放つ彼女を、太刀川は苦い表情で見つめ返す。
太刀川「たしかに否定はしないが…A、お前なぁ少しは」
「ランク外対戦、10本勝負開始」
言いかけた彼の言葉は、突如耳に届いたその音声に遮られた。
A「…ランク外対戦?」
それはAも同様で、違和感にわずかに歪んだその顔は、吸い寄せられるようにモニターの方へと向く。
そこには、遊真と緑川ふたりの姿。
彼と駄弁っていたその少しの間に、一体何があってこんな急展開が起こったのだろうか…Aの頭には、そんな疑問が浮かぶ。
「空閑、
1-0、緑川リード」
…ただひとつだけわかるのは。
A「＿＿＿＿遊真、怒ってる。」
太刀川「…なるほどな、どうりでやたらと
太刀川の言葉に同調するように、Aは深いため息をつく。
再度モニターに目をやると、遊真の名前の横には2つめの「×」がついたところであった。
＿＿＿＿やっぱり…
A「立ち回りに差がある。
…ここから、見せ所。」
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レアン(プロフ) - Rio*さん» Rio*様、コメントありがとうございます! 労いのお言葉をいただき大変恐縮です。全国各地で発生しているようなので本当に心配ですが、日頃の備えが大切ですね💦Rio*様のご期待に応えられるよう、今後とも自分のペースを大切にしながら更新頑張っていきます💪 (2022年4月5日 8時) (
レス) id: d3c5dce2c5 (このIDを非表示/違反報告)
Rio*(プロフ) - 最近地震が多くて心配ですよね.....作者さんも無理はなさらないでくださいね！どんなに遅かろうが、お話が更新されるだけで私は嬉しいですから☺️💕 (2022年4月4日 23時) (レス) @page15 id: 31d091d700 (このIDを非表示/違反報告)
レアン(プロフ) - N.Iさん» N.I様、コメントありがとうございます! また、祝福と労いの御言葉に深く感謝申し上げます。引き続き、自分のペースを大事にしながら、よりよい作品づくりに励んでいく所存ですので、今後とも作品をどうぞよろしくお願いいたします! (2022年4月3日 18時) (レス) id: 11cae37e55 (このIDを非表示/違反報告)
N.I(プロフ) - 待ってました！資格取得おめでとうございますと共にお疲れ様でした！更新頑張ってください！ (2022年4月3日 9時) (レス) @page12 id: e6d4d9d845 (このIDを非表示/違反報告)
レアン(プロフ) - プリンさん» プリン様、コメントありがとうございます！お返事が遅くなり申し訳ありませんでした🙏続きを楽しみにしていただいているとのお言葉、そしてお気遣いまでいただき大変恐縮です。本日、お話を更新させていただきました。お楽しみいただけましたら嬉しいです！ (2022年4月3日 0時) (レス) id: d3c5dce2c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レアン | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/Rean_2015July1
作成日時：2021年3月25日 1時
