160話 ページ16
空閑「いい話だと思うけど…
ボーダーのルールで
ちゃんと下から順に上がっていかないと、
納得しない人が出てくると思うよ。
おれは近界民だから」
…遊真のその言葉に、
周囲は一瞬言葉を失った。
忍田「……そうか…
確かにそうかもしれない。
私の考えが足りなかったな」
空閑「いやいや」
忍田「きみならすぐに正隊員になれるだろう。
B級に上がってくるのを待っているよ」
空閑「ありがとう、シノダさん」
「…お、珍しい顔だなぁ忍田」
4人で囲んでいたその席に、突然声がかかる。
忍田「A」
忍田の言葉に、修は首をかしげる。
それもそのはず。
ほかでもない"A"は今ここでたしかに、
彼らのやり取りを聞いていたはずなのだ。
A「…ゲッ」
そして、当の彼女はこの反応。
「おい"A"、
『ゲッ』とはなんだ『ゲッ』とは」
その口調、見た目からの凡その年齢。
そこから導き出される可能性を、
修が思わず口にした。
三雲「もしかして、Aの…」
はじめまして、俺はA季広。
ボーダー上層部、
総合情報管理室長のAだ」
Aが世話になっているね、と。
差し出された右手を、
三雲はどうも…と、やや躊躇いがちに握り返す。
A「…一番大事なところが抜けてる、
"お父さん"」
季広「ん? それもそうか。
いかにも諸君、俺がこのAの父親だ。
…ここまできては言うまでもないか!!」
だっはっはっ!!…と。
Aのジトリとした視線を物ともせず、
彼は豪快に笑い飛ばす。
＿＿＿＿なんというか…
三雲(…Aの親父さんだって言うから、
もっとこう、それこそ城戸司令みたいな
雰囲気の人とばかり思ってたけど…
なんというか…)
…あまり似てない、というか＿＿＿＿
空閑「これはこれは、Aの親父さん。
おひさしぶりです」
季広「お、遊真くんだな!
大きくなったなぁ!
有吾さんの話は聞いている。
よくぞ"こちら"の世界に来てくれた。
Aもずっと会いたがってたからなぁ?」
…サラリとトンデモ発言をする季広。
当の本人はさほど気にした様子もなく、
むしろ、そうだろう?
とでも言わんばかりの視線を、
彼女に向けている。
空閑「お、そうなのか? A」
しかしAは、
己のそれを合わせるでもなく、
ただ一点に遊真の目だけを見つめ、
そして言い放った。
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レアン(プロフ) - Rio*さん» Rio*様、コメントありがとうございます! 労いのお言葉をいただき大変恐縮です。全国各地で発生しているようなので本当に心配ですが、日頃の備えが大切ですね💦Rio*様のご期待に応えられるよう、今後とも自分のペースを大切にしながら更新頑張っていきます💪 (2022年4月5日 8時) (
レス) id: d3c5dce2c5 (このIDを非表示/違反報告)
Rio*(プロフ) - 最近地震が多くて心配ですよね.....作者さんも無理はなさらないでくださいね！どんなに遅かろうが、お話が更新されるだけで私は嬉しいですから☺️💕 (2022年4月4日 23時) (レス) @page15 id: 31d091d700 (このIDを非表示/違反報告)
レアン(プロフ) - N.Iさん» N.I様、コメントありがとうございます! また、祝福と労いの御言葉に深く感謝申し上げます。引き続き、自分のペースを大事にしながら、よりよい作品づくりに励んでいく所存ですので、今後とも作品をどうぞよろしくお願いいたします! (2022年4月3日 18時) (レス) id: 11cae37e55 (このIDを非表示/違反報告)
N.I(プロフ) - 待ってました！資格取得おめでとうございますと共にお疲れ様でした！更新頑張ってください！ (2022年4月3日 9時) (レス) @page12 id: e6d4d9d845 (このIDを非表示/違反報告)
レアン(プロフ) - プリンさん» プリン様、コメントありがとうございます！お返事が遅くなり申し訳ありませんでした🙏続きを楽しみにしていただいているとのお言葉、そしてお気遣いまでいただき大変恐縮です。本日、お話を更新させていただきました。お楽しみいただけましたら嬉しいです！ (2022年4月3日 0時) (レス) id: d3c5dce2c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レアン | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/Rean_2015July1
作成日時：2021年3月25日 1時
