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宇髄「無事に帰ってきたな」

そう言って少しうれしそうにする師範

私は素直に『ただいま』そういうことは出来なかった

今まで騙されていた

いや教えてくれなかった

師範のほうは私のことに気付いていたのだろうか

気付いていたか…

そうでないと助けてそれで終了

殆ど
隊士と鬼に襲われた人はその場限りの出会いになるらしい

それなのに自分を引き留め継子に誘ってきた師範

そこに何かの目的がある。そう思えた。

私が何も答えずに考え事していると師範は

「ん?どうしたんだ地味に黙り込んで何考えてんだ?」

と言っていたのは私の耳には届かず


肩に何か重たいものが乗った


この感覚で現実に引き戻された

それは師範がいつもみたいに腕を私の肩に回しておいていた

選別の前の私なら気にせずそのまま何か話していたのだろう

だが今は

師範と弟子

そういった関係は頭から消えていた

頭の中にあったのは


暗殺者とその標的

この場の暗殺者は私で

標的は師範と前まで呼んでいた男だ

そう思った瞬間体が勝手に動き

肩に乗せられたその腕をどかし

『慣れ慣れしく触るな』

そう発言し屋敷の外へと出て行った。

後ろから何か声が聞こえるが気にすることなく進んだ。

勿論行く当てなどどこにもなかった。

ただこの場に居たらいけないそう思った

はぁ…私の体も随分なまくなってしまったな

なんで標的が目の前に居たのにその場から離れたのだろうか

一人で行く当てもなく街中をふらふらとふらついていた

そして気持ちの整理をした


生まれて初めて任務の内容を深く

表面上だけではなく任務を行った後の事


それを考えてみた

元々頭を使うのはそんなに得意ではなかった

だが一つだけ気付いたことがあった

それは今回の任務は

別の意味で一筋縄ではいかない

そのことに気付いた

原因もハッキリとしている

それは

私が少し甘えてしまったから

彼との距離が近すぎたから


彼は初めから気付いていただろう

私があの村から来たこと

目的ももしかしたら

ただ知らないフリをした

目的は分からない

ずっとそうだな…

何も分からない状態だ

私が一生懸命情報収集しても

尻尾一つも掴めなかった

稽古だといって手合わせをした時も

一度も攻撃を当てることすら

あいつに触れることすら出来なかった

これが今回の任務

今後のことが心配になる反面

初めて何かある

そう思えた任務のため面白いな

そう思ってしまった

待っててね任務

熟して見せるから

陸→←肆



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設定タグ:宇髄天元 , 鬼滅の刃 , ホラーミステリー(?)   
作品ジャンル:ミステリー
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作者名:ワンワン | 作成日時:2021年7月31日 17時

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