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『ところで鬼狩りさん?何が目的なの?他人なんか守って』

目的が分からなかった
人を助けてもいいことはない

ずっとそうだった


助けたらそれはその者をダメにするそういった行為だ

そういわれていた。

助けたらその者が成長する機会を奪う行為

その者の経験値を奪う行為

そういわれていた

だから目的がなく私を助けることはないそう頭の中で考えていた

すると彼は驚いたような戸惑ったような何か懐かしむような眼で私を見てきたと思えば
「助けてやったのにそんな態度とるんだなAちゃん。別に目的とかねぇよ
というかその足折れてるだろ」

そういわれ足を見てみるとそれは想像以上に腫れ上がっていた。


こんなに腫れていてら見つけてすぐに暗殺することは出来ないな


何をして時間を潰そうかなそんなことを考えていた


すると彼は私にとある提案をしてきた


「お前 鬼殺隊に興味あるか?あるんだったら俺が教えてやるぜ?」

この提案に正直に驚いた初対面の人に教えるなど有り得なかった

しかし私は今の足の状態だとろくに任務もこなせないしやることもなかったため

頷いた。


すると

「んじゃあ決まりだな。俺の屋敷に案内してやる」


そう言っては先を進んでいく彼

私は仕方なく後を追うことにした


☆ ☆

しばらく進んだ先に見えたのは大きな屋敷だった

『此処は…』

初めて目にする大きな屋敷

村で一番大きな屋敷でもこんなに大きくはない



こんなに大きな屋敷に住んでお金持ちなんだなと思っていた。

『こんなでかい屋敷に一人で住んでいるのか?』


私がそう尋ねたら


「あー今は一人だな。まぁ普段ならもう3人いるんだけど今しばらくの間出ているな」

3人その人数に違和感を覚えた


確か15になったら引き取るのは3人だったな



そんなことを考えたがこんな偶然はないと思い気のせいのうちに仕舞いこんだ



そして彼は色々と教えてくれた


鬼について

殺し方について

鬼殺隊について

呼吸法について

そして最終選別について



私はすっかりこの鬼狩りになるために体を鍛えることに没頭していた

勿論任務のことは頭の中に入っていた

しかし教えてもらった呼吸法を使うと体は


前以上に動かしやすくなっていた


彼との時間をしばらくの間共有しているうちに


私はこの男に少し心を許していた。




他の人は間合いに絶対に入れなかったけど

彼だけは入れることが出来ていた。

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設定タグ:宇髄天元 , 鬼滅の刃 , ホラーミステリー(?)   
作品ジャンル:ミステリー
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作者名:ワンワン | 作成日時:2021年7月31日 17時

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