廿肆 ページ25
高宮怜奈「Aこないだまたお見合いしたんだって?」
それを聞いた時少し警戒した
“同じ境遇”の仲間が離れていきそうで
けどこんなことは誰に言うこともできなかったけど
『あーうん…丁重に断っておいたけどねまだ結婚とかするつもりないから』
勿論別に理由はあった
先日した会話がまだ頭の中に残っていたから
忍びが嫁にもらうのは全てで三名
宇髄家の長男の候補は私を含めて5人いた
そのうちの三人はその後宇髄家の長男と結ばれた
そして残っていたもう一人の候補が
高宮怜奈だった
私は一番したらいけない気遣いをしたんだ
この候補の人の話は私の耳にも入っていた
だから私はその人と高宮怜奈を引き合わせようとした
今回のお見合いは前回までのと全くと言っていいほど違った
今までのは私の“結果”だけを見てきていた
相手の親も相手自身も
勿論間違ったことではない
優秀な跡継ぎを必要とするこの世界
優秀かどうかは遺伝子で決まる
そのため優秀な遺伝子をどの家も欲していた
そして私の親は金を求めていた
大事な娘を任せるんだだからそれに見合うものが欲しい
そう言っているのが口癖になっていっていた
今回のお見合いも親の狙いはやはり
私の結果と相手の出すお金だった
ただ違ったのは相手自身だった
その人は私の意志を尊重する
そう言っていた
「やりたくねぇっつんだったらこっちからも断っとってやる」
こんなことを言われたのは初めてだった
この人なら
本当の私を見てくれるのかな
そう期待してしまった
ただ高宮怜奈のほうに幸せになってほしい
そう思ってしまいこのことは断った
そうしたら彼女が選ばれる確率が格段とあがる
100%ではないが66%より75%成功する
そう思っていた
会ったのはこの日きっりで二度と再会することは無かった
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再び鬼のほうを向いたら
一瞬油断したせいで少しフラッと倒れそうになりかけた
ただそれと同時に踏み込んだから誰にバレルこともなく
隠すことが出来た
勢いで任せて突っ込む
そんなことは決してせず
突っ込んでいくが
相手が振ってくる鎌
無造作に襲ってくる帯
それらの合間を搔い潜って近づく
師範も狙いに気づいたらしく
援護してくれる
まずくっついている状態だと
攻撃を仕掛けるのも
攻撃をかわすのも
難しくなる
やるべきことは1つ
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作者名:ワンワン | 作成日時:2021年7月31日 17時