拾壱 ページ12
気付いたことに隊服は着ているものの日輪刀は持っていなかった
日輪刀だけ持っていない理由
それが何か関係あるのかも知れない
そう思い何かを斬ったら良いのかもしれない
そう考えた だとしたら次に考えるのは斬るべきもの
大切な人かそれとも自分か…
大切な人は大切な人なだけあり
斬ることは出来なかった
そのため迷いなく自分の頸を持っているクナイで斬り自害した
すると開けた視界に言葉を失った
視界に写ったのは変わり果てた列車
まるで鬼の胃の中の
状況を把握した後は素早く動けた
既に起きていた竈門と猪で鬼の頸を狙ってもらう
残った者たちで
列車全ての乗客を守る
列車は全てで11両あった
実力的にと
炎柱様が5両
私が3両
黄色い頭の隊士と
竈門の妹である鬼が3両
それぞれ守るようになった
炎柱様が離れた場所を守っているときは私が
少し炎柱様の場所を守り
私がそこを守っているときは
黄色い頭の隊士が私の部分を少し守る
何回斬っただろうか
何度も再生してくる鬼の体を斬り続けた
斬っても斬っても再生してくる鬼の体
私は「早く鬼の頸を斬ってくれ」そう願った時だった
ものすごい断末魔が耳に入る
それと同時に乗っていた列車が大きく跳ねた
すると急に車輪が外れ
大きく脱線する
このままだと誰かが死ぬ
昔だと全く気にならなかったことだが
何故か今はそれがすごく嫌だった
私は色んな技を出し
乗客を守ろうとただひたすらに動いていた。
列車全体に大きな衝撃が走った時
私は初めて自分のことを「よくやった」そう思えた
見渡す限り乗客は
怪我をしているものの命には別状もない
完治する程度だ
そして思い出したかのように外に出て
二人を探した
鬼の頸を斬ってくれた二人を
外を見てみたらその人たちはすぐに見つかった
腹部を抑えながら横になっている炭治郎
その横で何かを炭治郎に訴えている猪
私は近づいて炭治郎の腹部を診た
「A乗客のみんなは」
こんな時ですら乗客の心配をするんだ
『乗客はみんな無事怪我を負っていても全て軽傷
そんなことより炭治郎早め止血したほうがいいよ
全神経を呼吸に乗せて傷の場所を的確に探して
見つけたらそこに一気に力を込めて血流を抑える
そうしたらうまく呼吸をする出来たらもう大丈夫だから』
炭治郎にそんなことを教えていると
気付いたら隣に炎柱様が居た
そしてこの時私がもっと強かったら
そう思ってしまった
何か爆発する音が聞こえた
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作者名:ワンワン | 作成日時:2021年7月31日 17時