壱 ページ2
これが次の任務か
内容はこうだった。
一族を捨てこの村から逃げた者の暗殺
久しぶりの殺しの任務だった。
そして村から外に出れる
出ることがあまりないためこういった任務は少しばかりうれしいものがある
私は荷物の整理を早めにすまして村を後にした。
奴らが村を出たのは2年以上前の話だった
なぜ突然この任務が来るのだろう
そう考えながらも奴らが向かったであろう方角を目指して進んでいった
何故方角が分かるのか?
それは単純にこっち側が都会の方向だからだ。
無論2年以上見つかってないとなると
入念に計画を立て出た後の職もあることになる
しかし村から出たらすぐにバレる
そのため出てすぐに仕事に就き生活を安定させるには職が多い都会の方角に進む
そうかんがえたからだ。
私はそのまま都会へと向かい進んでいった
昼間は旅人のふりをして情報を集めながら
此処にはいないとそう思えばもっと都会へと進んでいく
夜になれば何処でもいいが身を休めるために山に入り
四足獣や野鳥といったものを狩れば捌き食べていた
そんな生活をしばらくの間繰り返していた
そして村を出て
半月が経ったころだった
私は今までにこんなに任務に時間をかけた事が無かったため
焦りに焦っていた。
何故見つけることが出来ない
どこに居る
すると背後に何かいるのに気が付いた。
何時もならもっと遠くに居ても気づくほど大きな気配
焦っていたからかまったく気付けなかった
自分の気配を消し相手の現れるのを待っていたらすぐに現れた
それは今まで見たことのない化け物だった
それから生えている計4本の腕は人と比べると何十倍も太く
それの顔にある無数の目は何か獲物を探すように周りを見渡していた。
目が合った
そう感じた瞬間その化け物の腕が4本とも私に向かって襲い掛かってきた
何故か間合いに入られていないのに
自分のもとまで届き捕まえようと飛んでくる腕をかわしながら
今起きている状況を纏めようと頭をフル回転させ考えていた。
分からないが本能的に逃げろそうずっといわているのは確かだ
相手の腕をかわしざまにクナイで伸びてきた腕を斬り落としてみた
しかし少し経てばまた再起して伸びてくる腕
私はこの生き物の殺め方を知らない
斬っても斬ってもまた生えて襲い掛かってくる腕
何度かわしたのだろうか
逃げ回ることが数刻は続いた。
いつまで逃げればいいんだ
そう思い後ろを振り向いた時だった
足場を滑らせこけてしまった
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作者名:ワンワン | 作成日時:2021年7月31日 17時