第53話 ページ6
夢主side
「お前の国で操り人形を取り扱ってるなんて話も聞いた事無いし、よく見りゃその人形も、最近作られた物じゃねェだろ」
その言葉に動かしていた指を止め、ニジの顔を見ずに少し黙り込んでしまった
『…流石ですね。こんな早く気付かれちゃうとは思いませんでした』
ようやく彼の顔を見ると、彼は眉間に皺を寄せ、説明しろとばかりにこちらを見つめていた
『…人形操りは、国の古くからの伝統なんです。この人形は、友人から譲り受けた物で』
「伝統であるなら尚更だ。何でその情報がどこにも入らない」
私の言葉を遮る様にして、彼は言葉を被せた
彼が知らないのも当然だ
両親はその伝統を、今の世にはもう古い。操り人形など不要だと言って、公には公開しない様秘密にしていたのだから
『国王が…私の両親が、操り人形を国の恥だと思い、口外しない様義務付けたんです』
きっと、両親はヴィンスモーク家の科学力を盗み悪用する事で、伝統そのものも壊す気でいる
「…なら教えたのは両親じゃねェな」
『え？』
「人形操りは誰に教わった」
『…稼ぎ仲間から教えてもらいました』
＜稼ぎ＞ という言葉に反応し、ニジは何故か口角を上げた
まるで、その言葉を待っていたかの様に
『…？』
「その事も含め明日話すんだろ？」
『は…はい。全てを打ち明けるつもりなので』
「ﾊｯ 根掘り葉掘り聞かれる事間違い無しだな」
先程の含みのある笑みが気になりつつも、後は明日聞くから風呂に行って来いと声をかけられ、気にしても仕方ないと素直にお風呂の支度を始めた
その際、ニジが首にかけてあったゴーグルと手に持っていたヘッドフォンをソファーに投げ入れ、見事私の頭に命中したのは言うまでもない
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しふぉん(プロフ) - めっちゃ好きぃ…ニジのツンデレ感たまらんです。つづきが見たすぎる! (2022年11月6日 13時) (
レス) @page16 id: 9274152077 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーな(プロフ) - ツンデレだけど優しいニジ好きすぎます！！続きが見たいです (2022年8月26日 14時) (レス) @page16 id: 83b0960623 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレートソース(プロフ) - ジェルマの小説ほんっとうに少ないので嬉しいです！！この先どうなるのかが楽しみです！！更新頑張ってください！！！ (2021年6月9日 20時) (レス) id: a8c1fc5263 (このIDを非表示/違反報告)
yuki - 本当にサイコーです！！！最近、ジェルマにハマってて作品を探していたんですが、大当たりでした！！続きがとても気になります！！執筆作業、頑張って下さい！！！ (2021年4月7日 19時) (レス) id: 425816006e (このIDを非表示/違反報告)
mohu - この小説で見事ジェルマにハマりました!!!本当に最高です……キャラの個性が出ててとても読みやすく、展開も先が気になってしかたないです…!!!こんなに素晴らしい小説が読めるなんて…!!本当にありがとうございます!!これからも楽しみにしてます…!! (2020年10月11日 15時) (レス) id: f4d58add2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｍａｍｉ | 作成日時：2020年10月5日 19時
