第60話 ページ13
ニジside
「…それで？鍛錬なんて嘘をついてまで私達を呼び出したのはどうして？」
Aがいる場所からだいぶ離れた所まで歩くと、痺れを切らしたレイジュがイチジに声をかけた
「…気になっている事がある」
足を止め俺達の方に向き直ると、イチジは腕を組みながら俺の方に顔を向けた
「例の薬はもう使ったのか？」
「は？…使ってねェけど」
おもむろにズボンのポケットから小瓶を取り出すと、それが予想外だったのか、ヨンジにはまだ使ってなかったのかと文句を言われる
「言っただろ、18歳のガキなんか抱く気にならねェって」
「1歳しか歳変わらないのに何言ってるのよ」
「いちいちうるせェな…で？この薬が何だよ」
「いや、その薬を使わなくても良くなったと思ってな」
その言葉に、その場にいたイチジ以外の全員が動揺を隠せずに唖然としてしまった
「どういう事？」
「父上はサンジの穴を埋める為にAを嫁ぎに来させ、新たな兵機とするのが目的だった。だが先程の話を聞く限り、Aはヴィンスモーク側に付き尚且つ戦闘訓練もしている。実力にもよるが、わざわざ薬を使って兵機にするまでも無いだろう」
確かに…と今度は小瓶の方に視線が向き、じゃあこれはもう捨てるかとヨンジが声をかけるが、イチジはそれに制止をかけた
「使わないんじゃないのか？」
「最終的にどうするかは父上が決める事だ。それに、あくまで俺の推測だが、その薬の効果は俺達が思っているよりも万能だ」
「…まァ、これを飲ませた所でアイツの体が持つかどうかも微妙だけどな」
とりあえずまだ俺が持ってれば良いんだろ、と再度ズボンのポケットに小瓶をしまうと、使い道を誤るなよと小言を言われる
「…なんなら、その任務変わってやろうか？」
「…あ？」
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しふぉん(プロフ) - めっちゃ好きぃ…ニジのツンデレ感たまらんです。つづきが見たすぎる! (2022年11月6日 13時) (
レス) @page16 id: 9274152077 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーな(プロフ) - ツンデレだけど優しいニジ好きすぎます！！続きが見たいです (2022年8月26日 14時) (レス) @page16 id: 83b0960623 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレートソース(プロフ) - ジェルマの小説ほんっとうに少ないので嬉しいです！！この先どうなるのかが楽しみです！！更新頑張ってください！！！ (2021年6月9日 20時) (レス) id: a8c1fc5263 (このIDを非表示/違反報告)
yuki - 本当にサイコーです！！！最近、ジェルマにハマってて作品を探していたんですが、大当たりでした！！続きがとても気になります！！執筆作業、頑張って下さい！！！ (2021年4月7日 19時) (レス) id: 425816006e (このIDを非表示/違反報告)
mohu - この小説で見事ジェルマにハマりました!!!本当に最高です……キャラの個性が出ててとても読みやすく、展開も先が気になってしかたないです…!!!こんなに素晴らしい小説が読めるなんて…!!本当にありがとうございます!!これからも楽しみにしてます…!! (2020年10月11日 15時) (レス) id: f4d58add2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｍａｍｉ | 作成日時：2020年10月5日 19時
