どうかその笑顔が絶え間なくありますように (ページ48)

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第46話ページ48

夢主side

『うぅ…調子に乗って食べ過ぎた』

「はははっ、バーカ」

夕飯を食べ終え、ニジさんの部屋に戻って来たのだが、先程自分の分とニジさんの分の食事を平らげたせいか、私のお腹はほぼ爆発寸前だった

でも、こうなった原因はニジさんにもある

『ニジさんが食べてくれれば良かった話なのに…』

「食うって言い出したのはお前だろ。…んで？そのニジ "さん" 呼びはいつになったら無くなるんだ？」

『……』

出窓の縁に腰かけてそう問いかけるニジさんに見つめられながら、私は言葉を詰まらせた

そう、先程食事を済ませ終わった際、ヨンジさんの放った一言が引き金となってしまったのだ

夕食後

夢主side

「そう言えば、Aはいつまで私達を "さん" 付けで呼ぶんだ？」

『え？』

ヨンジさんの言葉に、イチジさんは興味無さげに紅茶を飲んでいたが、ニジさんとレイジュさんの視線は私に向いてしまった

「それもそうね。婚礼の儀はまだ行われていないけど、私達は家族になるんだし、そろそろさん付けは無しでも良いんじゃない？」

『え…っと』

思わず助けを求める様にジャッジ様に顔を向けるが、私の好きにすれば良いと言われ、呼ばざるを得ない状態になってしまったのだ

「試しに私の事呼んでみたら？」

『え？えぇ…っと…お、お姉ちゃん…？』

「…ふふっ、じゃあイチジは？」

「お兄ちゃん」

そう呼んだ途端、イチジさんは眉間に皺を寄せ、ニジさんはこれでもかと不快そうな顔をした

「おい、止めろその呼び方。聞いてるこっちが気持ち悪ぃ」

「…名前呼びで良い。レイジュもAで遊ぶな」

2人の言葉(特にニジさん)に少し傷付きはしたものの、結果ジャッジ様以外は名前呼びで呼ぶ事となった

が、この名前呼びのせいで、まさかある人物の名前を呼ぶのにここまで苦戦するとは思ってもみなかった