今日:1 hit、昨日:10 hit、合計:67,682 hit
小｜中｜大
第19話 ページ21
夢主side
「…は？」
『あ、ソファーで寝て良いのでしたら毛布とかも無しで大丈夫ですよ』
「はァ…！？」
少し怒気を含んだ声に、これ以上怒らせていけないと発した筈の言葉だったが、更にニジさんは眉間に皺を寄せた
何でそんな怒る…！？
「はぁ…」
『…ｯ』
ニジさんのため息に、自然と体が強ばった
呆れてしまっただろうか
嫌われてしまっただろうか
«これ以上失望させないでくれ»
昔ながらの仲だからと、安心しきっていたかもしれない
私はまた…
考えれば考える程、顔は下を向いてしまう
何から謝れば良いだろうと悩んでいると、突然強い力で腕を引かれ、そのままベッドに放り出された
『…え？』
「お前の寝る場所はここだ。くだらねェ事聞きやがって」
『…一緒に寝て良いんですか？』
「嫌ならソファー行け」
『ありがとうございます。一緒に寝させて頂きます』
お互いに背を向けて布団に入ると、流石王族と言うべきか、ベッドもかなり上質の物だった
ちゃんとしたベッドで寝るのは何年ぶりだろう
家にいた頃は、ちゃんとしたベッドで寝る事がまず無くなっていた
ニジさんの匂いがする…
背中越しに後ろを確認すると、ニジさんは既に寝てしまったのか、規則正しい寝息が小さく聞こえてくる
傍に行ったら怒られるかな…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 72人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ｍａｍｉ | 作成日時：2020年9月19日 4時
