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第14話 ページ16
ニジside
ﾁｯ あんのクソ女…
薄暗い廊下を歩きながら、先程のAの言葉が脳内を駆け巡る
«何かに戸惑ってイライラしているのは間違っていないですよね？»
その場では誤魔化したが、事実イライラしているのは間違っていない
ガキの頃からずっとだ
だが、そのイラつきの原因は分からずにいる
«とても大人びていて、私には勿体ないお方で…»
俺を選んだくせに
「あ゛ー…、やっぱ1発ぶん殴るんだったな」
「ニジ」
突然後ろから声をかけられ振り向くと、父上が俺を見下ろす形でじっと見つめていた
普通に声かけろよ
「丁度良かった、父上。前回の任務で手に入れた極秘資料、イチジから預かってたんで」
「うむ、ご苦労であった」
資料を受け取ったのを確認し、来た道を戻ろうとすると、父上から発せられた言葉に足を止めた
「Aとは寝たか」
「…はっ、勘弁してくれ。相手が美人ならまだしも、アイツはまだガキだ。抱く気にはならねェ」
背を向けたまま返答をし、そのまま歩を進めようとすると、今度は名前を呼ばれ再度足を止める事になった
「分かっているな。今回の作戦の鍵はお前が握っている事になる。失敗は許されないぞ」
「あァ、勿論」
そう
今回の作戦にはこの縁談も含まれている
Aを兵機に改造する為だ
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作者名：ｍａｍｉ | 作成日時：2020年9月19日 4時
