■Story 347 ページ47
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大貴「違う……俺が全部悪いんだ。
全部…………俺のせいだから………
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母さんを……
責めないでくれ!」
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病院だということを忘れて
俺は声を張り上げていた。
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祖母「大貴………あなたのせいなわけないでしょ。
どうしてこんな親の資格がない人を……」
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おばあさんはそう言って、俺の肩に触れる。
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大貴「それは、おばあさんも同じじゃないですか?」
祖母「えっ………」
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いつの間にか動いている口は、
止まらない。
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大貴「親だったら……
息子の大切な人を……
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傷つけることは絶対しないと思います。
でも、おばあさんは母さんを傷つけてる………」
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おばあさんは顔をしかめて
病室を出て行った。
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自分でも何でこんなことを言ったのかわからない。
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大貴「これ、入院分の着替えね……母さん。
じゃぁ、俺……帰るから。」
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そう言いながら、ベッドの横の棚にその鞄を置いていると
腕を掴まれた。
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大貴「母さん……?」
母「大貴………いつの間にか大人になったのね。」
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涙交じりだったけど、久しぶりにみる母さんの笑顔。
それは、俺に、俺だけに向けられていた……
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作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2012年9月5日 0時