君に逢いたかった【名前変換】―Part.7― (ページ42)

今日:6 hit、昨日:3 hit、合計:869,941 hit

■Story 342 ページ42

＊

＊

＊

・

・

・

俺が学校に行くと、

Aはすでに席についていた。

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

昨日、何も悪いことをしてはいないAを

怒ってしまった俺。

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

席に中々つけずにいると、

Aが視線に気づいたのか俺の方を向いた。

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

涼介「こういう時は男から。」

侑李「Aちゃんから行けるわけないんだから。」

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

俺は一呼吸して、Aに歩み寄る。

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

大貴「A……ちょっといい?」

あ「……うん。」

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

屋上へと向かう間、

俺ら二人に会話はない。

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

屋上の重い扉を開けると、

俺らの横を風が通り過ぎる。

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

大貴「A………昨日は……」

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

“ごめん”

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

その言葉を口にしようとした瞬間、

俺の胸に誰かが………

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

そう、Aが飛び込んできた。

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

大貴「A……?」

あ「ごめんね……大貴。」

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

泣いているのか、

俺の名前を口にする声は震えていた。

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

大貴「何で…Aが謝るんだよ。

謝るのは俺だよ?」

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

あ「違う……私、大貴のこと何も知らなくて……

大貴が苦しんでること知らなくて………

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

私が辛いとき大貴はいつも助けてくれるのに…

私は何もできてなくて……

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

・

だから、だから……」

・

・

・

＊

＊

＊