君に逢いたかった【名前変換】―Part.7― (ページ22)

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■Story 322 ページ22

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涼介「お、あがって、あがって。」

大貴「だから、ここ俺の家だからな…」

侑李「お邪魔しちゃいまーす。」

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時計が夜7時を指すくらいに、

侑李が俺の家にやって来た。

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侑李「涼介、謹慎中なのに……大貴の家にいるって…」

涼介「だって、大貴が寂しいって言うから…」

大貴「事実を曲げるなよ。」

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ベッドに腰掛けながら、コンポで音楽をかけて、

俺は二人の会話を聞く。

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涼介「つーか、来るの遅かったね。」

侑李「大貴の代わりにAちゃんとクラス委員の仕事してたからね。」

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涼介「Aちゃん……元気そう?」

侑李「まぁ……一応。大貴に逢いたいって言ってたよ。

愛されてますね、旦那♪」

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侑李はにやにやしながら俺にそう言ってきた。

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大貴「旦那じゃねぇし。」

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そう冷たく言いかえすけど、俺は内心ほっとしていた。

まだAが俺を想ってくれてる……そう思えることができたから。

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あれだけの騒ぎ起こしたし、嫌われたって…

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侑李「Aちゃん、寂しがり屋みたいだから

早く学校行ってあげないとね。」

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大貴「寂しがり屋?」

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侑李「そうそう、だって……先生に呼ばれた時、

一人なのが寂しいみたいで…俺の制服の袖をぎゅっとしてさ……」

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涼介「嫉妬しちゃだめだよ、大貴。」

大貴「してねぇよ……」

涼介「あ、また強がってる。」

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