君に逢いたかった【名前変換】―Part.7― (ページ18)

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■Story 318 ページ18

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大貴「A――――…」

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昨日から何度もケータイに来ているAからの連絡…

けど、俺は出る勇気が無かった。

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大貴「俺はあいつ等と同じ――――…」

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だとしたら、このままAといたら…

傷つける…

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に違いない。

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父さんが母さんを殴るように、傷つけるように…

俺も…Aを…

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あの大切な人をいつかは傷つけ、

あの俺を救ってくれた笑顔を奪う日が来るかもしれない。

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大貴「A――――…」

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Aを想い過ぎると苦しくて仕方ない。

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傷つけるとき、傷つけられるとき以外で…

こんなにまで心が苦しくなるときがあるなんて…

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人を好きになる時、こんなにも苦しくなるなんて

思いもしなかった。

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父さんも母さんも…

こんな気持ちを味わったこと…あるのかな?

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あんな最低な親であっても…

一度は…

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涼介「やっと見つけた。」

大貴「涼介――――…」

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涼介「俺らにはまだ早いよ。」

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そう言って、涼介は俺の手から缶チューハイを奪った。

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大貴「お前………学校は。」

涼介「大貴と同じく、謹慎中なの。俺…殴っちゃったんだよ、あの後。」

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大貴「えっ……」

涼介「俺、許せなくてさ……」

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涼介はそう言って、俺の隣に座ると笑った。

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