平野くんとLDK。 -ShoH-

わん。30 ページ30

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『……』




ベットの淵に顔を乗せてじーっと見つめてくる平野くん。




「な、何…？」




思わず布団で顔を隠すと









『隠しちゃだめ、です』




その手を掴まれてまた平野くんと目が合う形に。





「…っ、」






頬がぶわって熱くなっていくのがわかる。









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『ちゅー。』






「…ぇ」






『平野はAちゃんとちゅーがしたいです』









なんちゃってー。



なんていつもなら笑ってたくせに何でそんな真剣な目で見つめるの…








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「ひ、平野くんには彼女が…いるでしょ」




『…？』








そうだよ、私は平野くんのことが本気で好きなのに




だからこんなにモヤモヤしてるのに




彼女がいる張本人にそんな風にからかわれたくない…









「美紀さん、悲しむじゃん…」






言いたくなかったのについ、出してしまった名前。




それを聞いた途端





『あーーーっ！！』






耳がキーンってなるほど大声で叫んだ平野くん。

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