【短編集】きみとふたり【実況者】

夜が明けてしまうから ko.su.ke ページ19

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窓に付いていた飾りが音を立てて落ちる。


それはこーちゃんと一緒に選んだ飾り。


拾い上げると泣きそうになる。


貴「なんか、会える予感がするなぁ…」


予感じゃないって、本当だって信じたい。



自分から会いたいって言えばよかった。


こーちゃんが誘ってくれるのを待つんじゃなくて。


きっと、我慢してたんだ。


理由なんてなんとなくだと思うけど。


今すぐにこーちゃんの家に行ったら、


こーちゃんは笑って出迎えてくれるかな。


それでもためらいは消えない。


でももうすぐ、夜が明けてしまう。


早く決めなくちゃ。


こーちゃんを好きになってから、


私はもっと臆病者になったみたいだ。


そして私は決めた。


貴「行こうっ…！」


部屋と違って冷たい空気に震えながらも、


暖かくなるほっぺと早くなる胸の鼓動で、


好きになったあの日を思い出して泣いてしまいそうだ。


こーちゃんの家が近くなって、


こーちゃんの家の前に誰かが立っていた。


貴「こーちゃん…？」


こー「A！？どうしたんだよ、こんな夜に…」


貴「こーちゃんこそどうして…」


こー「いや、なんか急に会いたくなって…もしかしてAも？」


貴「そうっ、そうだよ…！私もこーちゃんに会いたくて…」


こー「そっか、ありがとうな。寒かったろ？家入って、コーヒーかなんか入れるからさ」


貴「ありがとう…」


私はこーちゃんの足音を聞いて、真っ直ぐこっちに向かってくる彼に安心した。




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今回はBiBiの、

「冬がくれた予感」で作りました！

作るのめちゃめちゃ難しかったです…

お読みいただきありがとうございました！

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