幼馴染が犬化しました。【不死川実弥】

漆 ページ7

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『 実弥、一緒に寝よ！ 』





俺が寝ようとしたとき、襖がスパンと開いた.

何かと思えば Aがそんなことを言い出した.










「 ……は？ 」



『 おっきいワンちゃんと寝るのが夢でさ〜
いつ術が解けちゃうか分からないし！

ね、今晩だけでいいの！ お願い！ 』





顔の前で両手を合わせるA.


こいつ、言っている意味分かってんのかァ？










「 断る. それに俺は犬じゃねェ… 」


『 えぇ……お願いだよ！
幼馴染なんだしさ、たまには川の字作って寝ようよ. 』





布団の前まで来ると、掛け布団をぐいぐいと引っ張る.


こいつの方がよっぽど犬みてぇじゃねぇかァ.













つーか こいつ、完全に面白がってんなァ…

顔が楽しがってる.









首根っこつかんでつまみ出してやろうとした時だ、





「 っておい！ 何やってんだァ！？ 」





勝手に布団の中に入り込んできたA.


ふふん、と勝ち誇ったような顔をしてやがる.










あー、めんどくせェ…





「 ……チッ、好きにしろォ 」








.










布団に入って1時間は経った頃だ.





全くといって寝れねェ .







布団に入り込んできたAは気持ち良さそーに
寝息を立ててやがる.





「 …… 」










にしても、コイツと共寝なんざ何年ぶりだァ？


全然寝顔変わってねぇのなァ.










昔はこうやって＿＿＿＿










『 っんー 』


「 ……ッ！ 」





抱き枕のように俺に腕を伸ばしたA.


反射的に引き剥がしそうになったが、
起こしちまうだろうという気持ちが勝って されるがままになった.










「 あークッソ…、人の気も知らねぇでよォ… 」





眠るAの背中にそっと片腕を回し、瞼を閉じた.





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