幼馴染が犬化しました。【不死川実弥】

肆 ページ4

.





「 恐らく、数日経てば術は解けると思います.
その鬼は伐採したようなので. 」



『 そう、ですか… 』





「 ですが……その状態での出陣は厳しいでしょうね.

術が解けるまで、できるだけ安静にして欲しいのですが
こちらで診るのは、ちょっと… 」





申し訳なさそうに眉を八の字にするしのぶさん.








あ、そうか.

たしかしのぶさんは 毛の生えた動物が苦手だと聞いたことがある.












「 Aさん、不死川さんのこと お願いしてもよろしいでしょうか？
術が解けるまで、傍で診ていて欲しいのですが 」



「 はァ？ 」『 わかりました！ 』





実弥と声が被り、見合ってしまう.










『 実弥、しのぶさんの言うことは聞くの.
それに、実弥が拒否しても屋敷に乗り込むからね.

血鬼術にかかっているのに、一人にすることは出来ない. 』










「 ……チッ 」





実弥は後頭部をガシガシと乱雑に掻きながら、わーったよと苛立ちながらに言った.





.





補足*

犬化した容姿はハロウィンコラボのアレを想像して頂けたらと思います,

伍→←参

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す