6 キヨside ページ8
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俺はこの瞬間から、こいつの事しか考えられなかった。
キヨ「お、おい!」
??「はい?」
俺が話しかけても、全然動じない。
こんな女初めて見た。
俺が固まっているのを見て、再び歩きだそうとするそいつに俺はいつしか話しかけていた。
きっかけをどうにかして手に入れたくて。
俺は自分のポケットからぐちゃぐちゃのハンカチを取り出し、
キヨ「こ、これ!拾ったんだけど、誰のか分かるか?」
それはもちろん俺のハンカチだ。
俺は持つタイプじゃないのだが、母が毎日忍ばせているのだ。
でも…今日、このハンカチが役に立った。
そいつは俺の元に駆け寄り、まじまじとハンカチを眺めた。
??「…すみません。心当たりが無いです…」
と、申し訳なさそうに頭を下げた。
キヨ「い、いや!良いんだよ!」
本当は、もっと色々な事を話したかった。
こいつの名前とか、クラスとか。
でも、勇気が出なくて。
??「じゃあ、失礼しますね」
もう、その女は行ってしまいそうなのに。
キヨ「っ…」
俺は何も言えない。
待って!
そう言いたいはずなのに。
声が出ない。
固まったままの俺に思い出したかの様にそいつは振り向き、
??「持ち主、見つかると良いですね!清川くん」
とだけ言って、パタパタと歩いていった。
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和乃(プロフ) - りずりずさん» 文才ありますかね!?← でもめちゃめちゃ嬉しいです´`*また、楽しみにしてくれる方がいてくれて、ただただ感謝ですねw本当にありがとうございます!無理せずに更新するのを心がけます!コメントありがとうございました! (2017年3月19日 15時) (レス) id: 875c609fe1 (このIDを非表示/違反報告)
りずりず - わあ…!素晴らしいですね(´;ω;`) 私には文才ないんでほんと尊敬です。 これからも頑張ってくださいね!! 見てる人は楽しみに待っていますよ! (いつもの生活も大切にしながら無理せず更新お願いします!応援してます!) (2017年3月14日 19時) (レス) id: 807eaf21a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:和乃 | 作成日時:2016年12月8日 22時