※舞う ページ18
Aは神社の巫女の家系の生まれだった。
Aの家系は年に一度神社の敷地内で三日目、お祭りをしている。
その時に自然に感謝するために代々Aの家の女性は舞を踊るのだ。
顔を自然の名が書かれた布で隠し、鈴の付いた柊を持って踊る。
今日はその祭り初日だが朝から踊らなくてはいけないので学校を欠席していた。
大樹と杠とお祭りに行く約束だけ取り付けその間家で過ごす。
昔、嫌々白夜に連れて行ってもらったAの祭り。
しゃんしゃんと鈴や太鼓や三味線などの和楽器のする方へ白夜が手を引いた。
そこには顔を隠して舞を踊っている同級のAの姿があった。
その姿に瞬きすら忘れ見入っていた。
日が落ちる手間舞を終えたAは最後まで美しかった。
彼女の妹の咲希が出て来て踊り始めると近所のおばさんが
[咲希ちゃんの方が可愛いし舞も上手よねぇ...]
[えぇーそうねぇ。朝っぱらからずっと踊っているらしいけど労力の無駄じゃないかしら]
[これでお子さんが寝不足で倒れでもしたらどうするのかしらねぇー]
なんて言って笑っていた。
自分は知っていた。Aの頑張りを。
毎日下校時誰よりも早く下校する。
自分が下校する時自分がよく通る公園で日が落ちるまで舞を踊り続けている。
裸足で踊る足はボロボロで傷だらけで
足がもつれ転んでしまっても
柊の葉に手が刺さっても歯を食いしばって踊っていた。
一目惚れなんて言ったらAに茶化されそうだが。
踊り終わったあと影で泣いていたのも知っていた。
(あぁ...あいつの舞が終わったら直ぐに駆けつけて声をかけてやろう)
なんてまどろみかけた目で考えてまぶたを閉じようとした。
しかし、閉じた瞬間に電話がなってしまい慌てて飛び起きた。
[おい！！千空！！お前集合時間はとっくに過ぎているぞ！！]
電話に出ると何千回と聞き飽きたデカブツの声。
そして聞こえてくる懐かしい三味線と鈴の音。
[あぁ、わりぃ今すぐそっちいくわ。]
デカブツは何か言いたげだったが速攻で切ってやった。
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ゆゆゆ - ここは、どこ私しんだ？ 全部読みましたっ！神作です！もう語彙力がなくなってきているくらいです！最初から全部読み返して来まーす！こんな神作作ってくれてありがとうございます！一番右の星ポチッ (2022年12月29日 11時) (
レス) @page23 id: c789c0995e (このIDを非表示/違反報告)
たれまれ(プロフ) - わわわ！ありがとうございます！ (2020年5月21日 2時) (レス) id: 9959ff9eea (このIDを非表示/違反報告)
やんちの(プロフ) - たれまれさん» ありがとうございます！分かりました！ご期待に添えるよう頑張ります！ (2020年5月21日 0時) (レス) id: ce41338b48 (このIDを非表示/違反報告)
たれまれ(プロフ) - ほんとここ天国ですね！明日にはほんと昇天しそうです！あの出来たらでいいんですけど千空にめちゃくそ甘えられる夢って可能ですか？(あやふやですみません！) (2020年5月21日 0時) (レス) id: 9959ff9eea (このIDを非表示/違反報告)
やんちの(プロフ) - れーらいさん» ありがとうございます！頑張ります！伴侶会議2ですね！可能です！リクありがとうございます！ (2020年4月8日 15時) (レス) id: ce41338b48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宇涙井瀬ぷぷぷ | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/bbs/t%3Aやんちののリクエスト＆感想箱
作成日時：2019年11月17日 18時
