番外編２ ページ10
レイSide
「〜♪〜♪♪〜〜♪〜♪〜〜♪♪〜」
この曲は、ママと俺しか知らないはず。誰だ、この歌声は。
声のする方へ、足を運ぶと俺は目を見開いた。
「♪〜〜♪♪〜♪〜♪〜♪〜〜♪〜♪〜♪♪〜」
歌っていたのは、俺と同い年で、今年で４歳になったばかりのあいつがいた。
？「あれ！レイもいたの！」
と嬉しそうに、俺に声をかけてきたその子は、レアンだった。
レイ「なんでその歌を知ってんだ・・・？」
レアン「？だって、レイとママが歌ってたの聞いて覚えたんだよ？」
まじか、こいつ、何者だ？
レアン「レイも一緒に歌う？」
レイ「いや、遠慮しとく」
レアン「ええー、なんでー！じゃあレイ、今私が作った歌聞いて！」
今作った！？この短時間で？マジで、何もんだ？こいつ。
レアン「じゃあ、いくよ？」
俺の返事を待たずに歌い出した。
「〜♪♪〜〜♪♫〜♪〜〜♪♪〜〜」
すごく綺麗だった。まるで、今のオレの心の中のメロディを取り出したような、そんな感じだった。
俺は思った。ママにレアンのこの歌を聞かせたら、どう思うのだろうか？と。
ママ「素敵な歌ね」
レアン「でしょ！私が今、レイのために作ったの！」
ママ「あら、とってもきれいな歌ね。もっと聞かせて頂戴。」
レアン「うんいいよ！今、ママの歌も作ったから、それも聞いてくれる？」
ママ「ええ、いいわ。」
レアン「じゃあ、いくよ？」
「♪♪〜♪〜♪♪♪〜〜♪〜♪♪〜〜♪〜♪〜」
レアンが歌い出した。今思い返してみると、レアンはママが来たことに驚いていなかった。
まさか、「レイも」ってそうゆうことか・・・・
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作者名：Lemon | 作成日時：2023年12月30日 20時
