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レアンSide
ああ、来ちゃったな、この日が・・・。ちょっと寂しいけど、また会えるってわかってるから、
少しの我慢だよね！
エマ「レアン・・・っ、本当に死なないよね・・・？もう一度会えるよね・・・？」
私はブレザーの襟を整えながら、
レアン「そんな嘘、私がついたことある？絶対に会いに行くから、ちゃんと逃げてね？」
エマ「うん・・・っ！」
ノーマン「でも、僕には隠してよね。」
レアン「だって、ノーマンに話したら私も逃げる形でシナリオ作るでしょ？
だから、黙ってた。でも、今回は本当に大丈夫。みんなのこと頼んだよ。
エマ、ノーマン、レイ。」
なんて今まで言ってたけど、正直今のところ無策なんだよね。もちろん、死なないけどね。
どこに行くのかわからないけど、きっとそこでも、私のような子供がいるんだ。
助けないと。
レイ「絶対ぇ死ぬなよ？俺との約束だからな？」
レアン「わかってるよ、レイ。約束だよ。あと、脱獄前に猫の足を探して、ね？」
レイ「？ああ。」
フィル「レア〜ン！ママが呼んでるよ！」
レアン「うん、今から行くとこって伝えてきてくれる？」
フィル「うんっ！」
かわいい足でパタパタかけていった弟を見送って、私は立ち上がってスカートを整えた。
レアン「じゃあ、みんな！またどこか出会おうね！」
私はそう言って手を振った。兄弟たちは寂しがって抱きついてきた。
いつか会える日まで、みんな頑張って逃げてね・・・！
レアン「ねえ、ママ？」
ママ「どうしたのレアン？」
レアン「ママが歌ってるその歌、レイも歌ってた。どこの曲なの？」
ママ「フフ、私の大切な人が作った歌よ。」
レアン「ねえ、ママ、もっと聞かせて！」
ママ「！ええ、いいわ。」
私達は歩きながら歌っていた。まるで何も知らない無垢な子供のように。
ママ「ここで待っていて頂戴。」
そう言って一つの部屋に入ったママを見送って、あたりを見渡す。
レアン「！っっ！！」
嘘でしょ・・・！？
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作者名：Lemon | 作成日時：2023年12月30日 20時
