5話 料理嫌いに拒否権などない ページ7
「僕は……
ただ料理が上手なジャミルに追いつきたかっただけ。
走っても、走ってもいつも先に行っちゃうから。
僕は料理をあまりしたくないし、
ジャミルのご飯の方が美味しい。」
正直僕には『料理』と言うと思い出したくない、苦しい経験しかない。
孤独や怨み、欲望しか感じることが出来ないからだ。
話すと長くなるので全略するが、やはり料理をするといい気持ちにはならない。
だから一人で料理を作るなんて何も知らない素人に業界の裏の仕事を押し付けるようなものだ。
ジャミ「そうか…
じゃあ
明日はAが朝食を作ってくれ。」
「え？
人の話聞いてる？
僕嫌なんだけど」
カリムに構いすぎて睡眠不足かな？
終わらない食器洗い？
配布済みの宿題やってた？
もしかしてわざと言って僕が折れるの待ってるとか。
目の周りが少し茶色っぽいのは…アイシャドウか。
隈じゃなかった。
ジャ「君の食事は俺のお墨付きだぞ？
はぁ、もういい。」
よかった、今回はジャミルが諦めてくれるんだ。
ジャミルには申し訳ないけど、気持ちの篭ってない料理なんて他の人に食べさせられない。
気持ちゼロの料理100皿と愛情の篭った料理1皿なら僕は後者が食べたいと思ってしまう。
最近は誰のご飯を食べてもジャミルの味が恋しくなるから、毎日ご飯が食べられるのは幸せだ！！
もう料理とは無縁になれるかもしれな〜い！
「(今すぐこの気持ちを絵に表現しよう！)」
キッチンでスキップしながら自室に戻ろうとすると、彼は大きな欠伸をした。
「どうしたジャミル、
生欠伸？
それとも睡眠不足？」
ジャ「睡眠不足だな……
昨日カリムの我儘に答えてたからか寝るのがかなり遅くなってしまった。
ホリデー前最終日なのにこれじゃあ副寮長失格、いやバイパー家の人間として許されない。
A、お前から見てオレの顔に隈が付いてるのか。
俺からは見えないから、教えてくれないか？」
そう言ってジャミルは僕の高さまでしゃがんでくれた。
「え、隈があるようには見えなかったけど…」
本当に隈があるか確かめようと手入れのされている褐色の頬に手を伸ばした時。
ジャミルの口角が少し上がった気がした。
ジャミ「
「え…？」
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風鈴(プロフ) - 悠風ごめん、コメント見てなかった。リクエスト答えてくれてありがと。横笛…かっけぇな、軽音部からの熱い勧誘は怖い… (2020年11月9日 0時) (
レス) id: cf698666c3 (このIDを非表示/違反報告)
悠風(プロフ) - 「風鈴さん、質問ありがとう！絵以外だったら、楽器を演奏することが今ハマってることだな。カリムが太鼓でジャミルがギター。僕は横笛を吹くんだ！僕の演奏をリズムに、二人が踊ってくれることもあるよ！軽音部からの熱い部活への勧誘もあったっけ……」 (2020年10月26日 21時) (レス) id: a4b29a8b8f (このIDを非表示/違反報告)
風鈴(プロフ) - 夢主ちゃんの最近ハマってるものは？(絵以外) (2020年10月25日 22時) (レス) id: cf698666c3 (このIDを非表示/違反報告)
悠風(プロフ) - 星猫さん» 了解です！！ (2020年10月25日 17時) (レス) id: a4b29a8b8f (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - すみません；；自分のログインが苦手で…；；私の作品がこの作品で会話しよう！を会話しませんか？ (2020年10月19日 19時) (レス) id: dba8a79b51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠風 | 作成日時：2020年10月9日 23時
