1話 心地の悪い夢 ページ3
「…ッ………！」
また同じ夢を見ていた。
ここ最近は『歌うと髪が光る小さな女の子』の夢を見る。
体の2倍はある髪を引きずり歩く彼女は塔の中で母親ではない女性に閉じ込められている。
少女は外へ出れないことを変に感じていないのだろうか？
燃えるような夕日も、向こう側が透けて見える湖も、全て自分の目で見ることが出来ないのだから。
でも、あの少女が見つめていた星の明かりはとても幻想的で長い間見たくなるようなものだった。
「起きたくないなぁ…」
そういえば6時前にセットしたアラーム音を今朝聞いていない。
「今何時だ？」
嫌な予感からチクタク秒針を刻み続ける時計から恐る恐る目を逸らす。
だか体は思うように動かず、少しレトロな時計盤が刻む今の時刻をハッキリ見えてしまった。
6時45分。
完全な寝坊だ。
「寝てる場合じゃないじゃないか！
今日のキッチン担当は僕だ！！
ヨリにもよって他の担当は朝が苦手だったはず…！！
だぁぁぁぁあ！！」
やらかした！！！
僕の馬鹿！
阿呆！
無計画！
うすらばか！！
無責任ッ！！
混乱する脳みそでひたすら短時間で大量に作れるメニューを考えながら着替える。
そして部屋のドアを思い切り開けて、キッチンまで走る。
野菜室の残り物を入れる……
一昨日やったな却下。
ベーコンエッグにするか…
ダメだ枚数が足りない。
お粥はどうだ…
昨日は特訓で腹が減ってる奴が多いからダメだ！
ワッフル………いけるか…？
そんな時間あったら他を作ろう！！
あ、金輪際もう時間を考えずにガッツリいくとしよう。
ベーコンはあるだけ切って焼く。
出た脂で人参と玉ねぎ、セロリを炒める。ここは魔法でいいか。
ソーセージも1口大に切って沸騰したら投入！
その横で人参・玉ねぎの皮、セロリの筋と葉を煮出して漉す。
このスープで米を炊くと、寮生は笑顔になりながらご飯を頬張ってくれる。
キュウリ余ってたな……少し厚めに切って塩もみ。
アップルビネガーと蜂蜜を混ぜて漬けて、っと。
あ、ラディッシュ追加！
肉は羊肉を熱砂の国特製スパイス、ヨーグルトで漬け込んで、こんがり焼くか。
「我ながら天才だな。
結局全部合わせたけど。」
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風鈴(プロフ) - 悠風ごめん、コメント見てなかった。リクエスト答えてくれてありがと。横笛…かっけぇな、軽音部からの熱い勧誘は怖い… (2020年11月9日 0時) (
レス) id: cf698666c3 (このIDを非表示/違反報告)
悠風(プロフ) - 「風鈴さん、質問ありがとう！絵以外だったら、楽器を演奏することが今ハマってることだな。カリムが太鼓でジャミルがギター。僕は横笛を吹くんだ！僕の演奏をリズムに、二人が踊ってくれることもあるよ！軽音部からの熱い部活への勧誘もあったっけ……」 (2020年10月26日 21時) (レス) id: a4b29a8b8f (このIDを非表示/違反報告)
風鈴(プロフ) - 夢主ちゃんの最近ハマってるものは？(絵以外) (2020年10月25日 22時) (レス) id: cf698666c3 (このIDを非表示/違反報告)
悠風(プロフ) - 星猫さん» 了解です！！ (2020年10月25日 17時) (レス) id: a4b29a8b8f (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - すみません；；自分のログインが苦手で…；；私の作品がこの作品で会話しよう！を会話しませんか？ (2020年10月19日 19時) (レス) id: dba8a79b51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠風 | 作成日時：2020年10月9日 23時
