16話 照れ顔(ジャミルサイド) ページ18
こいつは、
Aは遂に暑さで頭がイカれてしまったのか…？
「ねぇ、ジャミルって誰が初恋だったんだっけ？」
同じ事をひたすら聞いてくる。
この質問は行進を始めてからもう5回目だ。
ジャミ「はぁ…、そろそろ執拗いぞ、A。
ミドルスクールでカリムと一緒に夜更かしした時に罰ゲームで言って、俺を冷やかしただろう。
それに、何故今言う必要があるんだ。」
「なんか考え事してたみたいだったし、顔赤かったからかな。
もしかして、その人の事でも考えて…？ってね」
ジャミ「その人はもういないし、
顔が赤いのは直射日光だからだろう！」
少しムキになってAの方を見ると、彼の方が直射日光を浴びているだった。
焼けたくても焼けない、と嘆いていた白い彼の頬は赤みが差している。例えるならば赤りんごが妥当だと思う位に。
いつもは少しうねりながら揺れるブロンドの髪は顔に貼り付いて離れる気配を感じさせない。
男の中では細い首に玉のような汗が止まらず流れ、暑いのが苦手なことが安易に想像できる。
少し息が上がっているから暑いのが体に応えているのだろう。
ここは気を利かせて意識を別のものにするとしよう。
ジャミ「俺ばかり聞いていてはつまらないだろう。
お前の初めての相手は誰だ？」
「僕か。
僕はね、スラムで会った子かな。」
ジャミ「………ほう。」
意外だ。
ジャミ「どんな子だった？」
「ミステリアスなのに芯がある子だった。
怪我してたから僕が治療した後あの子2週間くらいうちに居候してたんだ。
笑顔が年相応というか、笑顔が見たくて笑わせてたら好きになっていた記憶がある。」
ジャミ「なるほどな。お前らしい純粋な惚れ方だ。
今もそいつが忘れられないのか？」
「な！そ、そこまで聞くのかよ〜
好き、だよ。
あ〜！！もう、その子はまだ好きです！！
はい！この話題おしまい！ストップ〜！！」
そう言って彼は右の手の平で赤くなった顔を隠して、顔を逸らした。
勿論そんなのでは照れ顔は隠せていないし、
顔が茹でダコみたいに真っ赤で正直可愛らしいと思ってしまう。
こんなアイツは見た事無いからか、口角が上がることを止めてくれない。
記憶の片隅で
ジャミ「(お前……な訳無いよな。)」
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風鈴(プロフ) - 悠風ごめん、コメント見てなかった。リクエスト答えてくれてありがと。横笛…かっけぇな、軽音部からの熱い勧誘は怖い… (2020年11月9日 0時) (
レス) id: cf698666c3 (このIDを非表示/違反報告)
悠風(プロフ) - 「風鈴さん、質問ありがとう！絵以外だったら、楽器を演奏することが今ハマってることだな。カリムが太鼓でジャミルがギター。僕は横笛を吹くんだ！僕の演奏をリズムに、二人が踊ってくれることもあるよ！軽音部からの熱い部活への勧誘もあったっけ……」 (2020年10月26日 21時) (レス) id: a4b29a8b8f (このIDを非表示/違反報告)
風鈴(プロフ) - 夢主ちゃんの最近ハマってるものは？(絵以外) (2020年10月25日 22時) (レス) id: cf698666c3 (このIDを非表示/違反報告)
悠風(プロフ) - 星猫さん» 了解です！！ (2020年10月25日 17時) (レス) id: a4b29a8b8f (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - すみません；；自分のログインが苦手で…；；私の作品がこの作品で会話しよう！を会話しませんか？ (2020年10月19日 19時) (レス) id: dba8a79b51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠風 | 作成日時：2020年10月9日 23時
