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you side
「トントン、待たせてごめんね」
tn「別に、気にせんでええよ」
部屋に戻ると、彼は服を着て、ベッドに腰を掛けていた。
彼の真っ直ぐな瞳を思い出し、視線を合わせないように、取りあえず、私も彼の反対側の端に腰を下ろす。
「……トントンもシャワー浴びてくれば？」
tn「いい、……こんな話早く終わらせたいやろ？」
「……そんなことは、な、くも、ない、けど」
tn「素直な口やなぁ、」
からから、と乾いた笑いが背後から聞こえる。
こんなところでくだらない見栄を張ってもしょうがない。
ここから逃げてしまいたい、早く帰りたい、という気持ちだけは確かなんだ。
笑いが途切れ、暫しの静寂の後、トントンが口を開いた。
tn「で、ん……そやな、Aはどこまで覚えとるん？」
「どこまで……？っ、ああ、どこまでも何も、その……グルッペンにお水を貰ったのが私の最後の記憶だよ、なーんも覚えてない」
tn「あー、グルッペンに、なぁ……」
まじかぁ、と、小さな呟き。
まじだよ、そう返したかったが、やめておいた。
記憶がない事を主張したってどうにもならないだろう。
ああ、グルッペンの言う通り、あそこでやめておけば良かったんだ。
いつだって気付くのは、事が起きてから。それじゃあ、手遅れだと言うのに。
「はぁ……」
溢れた溜め息が少しシワの寄ったシーツに落ちる。
tn「A、」
近くから聞こえた声に、ばっと振り向けば、心配そうに私を見つめるトントンが居た。彼はきっと普段と違う私の様子を、気にかけただけだったのだろう。
しかし、私の体は反射的に、彼から離れるように動いてしまった。
「っ……ごめん、ちょっと……びっくりした」
tn「いや、ええんよ、…、どこから話そうかな…」
背中でも撫でてくれる予定だったのか、宙に上がったままだった彼の手は、ゆっくりと下ろされた。
そして、苦しげに吐かれた言葉。
tn「その……結論から言えば、俺が悪いんや、」
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ひな(プロフ) - おしちゃんさん» 優しいコメントありがとうございます……！！少しでも面白いと思ってもらえるよう、頑張らせていただきます！！ (8月16日 18時) (
レス) id: 3811a438d9 (このIDを非表示/違反報告)
おしちゃん(プロフ) - 新作おめでとうございます！！前の作品も大好きですが今回も面白そうですね！！作者様のペースでいいので体調に気をつけて頑張ってください！！ (8月15日 9時) (レス) @page3 id: 44c7a03b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2023年8月14日 15時
