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you side
「トントン、寝起きにごめん。単刀直入に言うね、私昨夜のこと何も覚えてないから」
逸らされていた視線が再びかち合う。ぱちぱち、と忙しくなく瞬きを繰り返すトントンは、私の言葉の真意を測りかねているようだ。
それもそうだろう。これは私自身の変えようのない事実であると同時に、私にとっては、一種の賭けでもあるのだから。
もし、彼と私が昨夜ソウイウコトをしていたとして、その記憶があったとしても、彼が一言、覚えていない、と言ってくれれば全ては丸く収まるんだ。誰に何と言われようと、覚えてない、で逃れられる。
だから、トントン……。
しかし、私の願いは届かなかったようだ。
tn「Aが覚えとらんくても、俺は…覚えとる…、」
「……、」
そ、っか……。
tn「ごめんけど、何もなかったことにはできんよ」
申し訳なさそうに眉を下げるトントン。ただ、その瞳はどこまでも真っ直ぐで。
深紅の瞳に映る自分が、あまりにも情けない顔をしていて、思わず目を逸らした。
「そ、うだよね……」
tn「A……」
「取りあえず、トントンは服着てもろて、私は……ちょっとシャワー浴びてこようかな、詳しい話はその後でいい？」
tn「お、おん……」
さっとベットを下り、扉のノブに手を掛ける。
ごめん、ともう一度、後ろから吐かれた言葉は、聞こえないふりをした。
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ひな(プロフ) - おしちゃんさん» 優しいコメントありがとうございます……！！少しでも面白いと思ってもらえるよう、頑張らせていただきます！！ (8月16日 18時) (
レス) id: 3811a438d9 (このIDを非表示/違反報告)
おしちゃん(プロフ) - 新作おめでとうございます！！前の作品も大好きですが今回も面白そうですね！！作者様のペースでいいので体調に気をつけて頑張ってください！！ (8月15日 9時) (レス) @page3 id: 44c7a03b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2023年8月14日 15時
