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you side
体に残るこの絶妙な怠さはお酒だけのせいじゃないかもしれないのか。
思わず、深い溜め息が零れた。
怠い体を引きずりながら、床に落ちていた自分の衣服を取り敢えず身に着ける。
いつまでも全裸でいるわけにもいかない。風邪とか、ひきたないし。
ポケットに入れていた時計は八時半を指していた。朝食の時間が始まっている、と一瞬焦ったものの、昨夜の宴からして今日、ちゃんと起きて朝食を取れる奴なんていないだろう、と考え直す。
それにしても、昨夜、か……。
果たして、この状況で昨夜の記憶が一切ない事は良い事なのだろうか？
正直、グルッペンに渡された水を飲んでからの記憶が全くない。絡み酒をしたような記憶はうっすら、ある。大先生やシッマ、それこそトントンにも。
ベッドに腰掛け、目の前で眠る彼を見つめながら思う。
「はぁ……、」
また漏れた溜め息。
それに反応したのか、彼の長い睫毛がふるふると震えた。
tn「んぅ、」
「……ト、トントン？」
おいおい、嘘だろ。
反射的に出た私の声は自分でも分かる程に震えていた。
トントンに起きてもらわない事には、昨夜何が起きたかなんて、記憶がない私には確かめようがないというのに、だ。
私の深層心理は彼が起きる事、即ち昨夜の出来事を知るのを恐れているのか。
まぁ、それもそうだろう。
何も起きてない方が不思議だ、なんて言ったもののあくまでもそれは、状況証拠から考えられる予想でしかない。
でも、彼がその予想を肯定したら？その瞬間、予想は事実へと早変わりする。
仲の良い同期とワンナイト。勘弁してくれ。
出来ることなら、今すぐにでも城に戻って何事もなかったかのように二度寝をかましたい所だが。
現実はそう上手くは出来ていないみたいだ。
震えを続けていた彼の瞼がゆっくりと上がっていく。
tn「ん……、あ、A、？」
「……トントン、おはよ、今日は随分と朝ゆっくりなんやね」
tn「え……ぁ、あ……」
トントンの瞳が私を捉えたや否や、彼の顔はじわじわと赤く染まっていく。
tn「あー、…おはよう…」
凄い速さで逸らされた視線。
予想が確信へと変わっていく。
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ひな(プロフ) - おしちゃんさん» 優しいコメントありがとうございます……！！少しでも面白いと思ってもらえるよう、頑張らせていただきます！！ (8月16日 18時) (
レス) id: 3811a438d9 (このIDを非表示/違反報告)
おしちゃん(プロフ) - 新作おめでとうございます！！前の作品も大好きですが今回も面白そうですね！！作者様のペースでいいので体調に気をつけて頑張ってください！！ (8月15日 9時) (レス) @page3 id: 44c7a03b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2023年8月14日 15時
